「ザブコン2008」審査員!!
みなさまこんにちは。
R3ギャリア設計担当の前田です。
『R3 1/100ウォーカーギャリア』発売まであと2週間ほどとなりました!
パッケージもできあがり、成型品も次々と届けられ、
あとは梱包作業をして出荷をするのみとなっております。
もう待ちくたびれた方も多いかと思いますが、
ようやく4月12日(土)にみなさまのお手元に届きます!
R3ギャリアの企画が立ち上がって1年半以上……
思い返せば本当にギャリア漬けの日々でした。
商品が決定して私が担当になると決まったときは
「正直ギャリアって何?」からはじまり、
あさのさんをはじめ、狩野や野口の「ギャリア魂」を
毎日のようにぶつけられ形状修正に次ぐ修正の日々。
テストショットが出るまでのあいだも、
テストショットが出てからの検討期間も、
気が気でない状態が続きました……。
つい先日もR3ギャリアの量産立ち上げの成型品が届いたので
組み立てたのですが、やはり何回組み立てても「ギャリア魂」を感じます!
「ここは何回も形状変更したな……」とか
「ここは野口がすごくこだわっていた部分だな……」とか
パーツひとつひとつに魂がこもっているんです。
私が今回のR3ギャリアでいちばん魂をこめた部分は
「バンダイホビー事業部が培ってきた技術との融合」です。
'82~'83年に発売された1/100キットはものすごく造形がよくできていて
いま見ても見劣りしないと思うのですが、
やはり組み立てや可動に関しては
どうしても「25年前のもの」となっています。
(スナップフィットではなかったり、可動が不十分だったり。)
そうした部分を、25年を経て「R3」カテゴリーとして
ブラッシュアップすることが私の使命であり、
魂をこめた部分だと思っています。
ギャリアは、映像や設定画でかなりダイナミックな動きをしていることが多く
可動範囲や可動箇所にかなり悩みました。
とくに、本体がすごくボリュームがあるのに
脚がまるで動かないような形状なので、
タイヤの受け軸を可動させたり、クツ全体を左右にふれるようにしたり……
野口が以前のブログでも触れていますが、
足裏のショックアブソーバーの機構に関しては
軟質のゴム系樹脂を使うことで形状の沈み込みを再現するとともに、
大きく可動したときの接地性(グリップ力)を高めています。
(C)創通・サンライズ
かなりガニ股ポーズの多いギャリアですが、
R3ギャリアはこんなに脚を開いても倒れません!
このギミックはm以前設計を担当した
「1/350宇宙戦艦ヤマト」のリモコンのラバーボタンからヒントを得ています。
こういったギミックも
「バンダイホビー事業部が培ってきた技術との融合」だと思っています。
みなさんがR3ギャリアを組み立てるときに
少しでも気にしていただけたら設計としてとてもうれしいです!
(C)創通・サンライズ
カメラを少し引くとこんな感じです。
あり合わせな材料で撮影していてすみませんが、
なんと、こんな角度になってもR3ギャリアは倒れません!
足裏のショックアブソーバーが
すべり止めとしても機能していることがわかっていただけると思います。
さて、話は変わりますが前回のブログで書かせていただいた
モデルグラフィックスさんの取材のときに
「ザブングル読者コンテスト2008」の審査員をさせていただきました。
とにかく私の感想は「すごい!」のひとこと!
ありましたよここにも!
「ギャリア魂」と同じ「ザブメカ魂」が!
どの作品にも込められた情熱があふれ出ていて
思わず圧倒されてしまいました!
圧倒されると同時に、
この「ザブメカ魂」を自分でももっと表現できたら、
と少し落ち込みましたが……。
みなさんの「ザブメカ魂」をぜひ
「R3 1/100ウォーカーギャリア」にもぶつけて、
みなさんなりの「ギャリア魂」を見せてください!!
前田哲也