ホワイトパッケージ、シリーズナンバー「11」!
いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます。
デザイン担当の小林です。
先週はR3ギャリアの印刷物入稿間際でかなりドタバタでしたが、
なんとか無事に入稿も済んで、先ほど色校が出てまいりました!
やはり本番に近い状態で刷った色校は、見る瞬間毎回感動します……
いままでの苦労が一気に結実する気分です。
(作業自体はまだ終わってないのですが。)
今回は、この感動を分かち合うべく、
このブログを見てくれている方々に特別サービス!で
なんとR3ギャリアパッケージの「側面画像」をいち早く公開致します!
(C)創通・サンライズ
……いかがでしょうか?
そうなんです。
今回のR3ギャリアはなんと「ホワイトパッケージ」なんです!
ザブングル放映当時にプラモデルを作っていた人には忘れられないであろう、
ザブングルプラモデル1/100シリーズのあの箱が、いまここに復活です……!!
(本日発売の『フィギュア王』さん、
明日発売の模型雑誌にはズバリ「上面画像」が掲載されていますので、
もうすでにこの件を知っていらっしゃる方もいるとは思いますが。)
よく見ると、「WM」のロゴの下にはしっかりと
「11」の文字まで入れてあります。
1/100ザブングルシリーズは過去に10種類発売されましたので、
このR3ウォーカーギャリアは
“R3シリーズ4作目”であると同時に
“正式な1/100ザブングルシリーズ11作目”
としても位置付けられることになりました。
自分も小学生時代にこのシリーズを買っていたひとりですので、
感慨もヒトシオです。
R3シリーズのデザインをギャリアから担当することになった際、
まず思い浮かんだのもこの「ホワイトパッケージ」でした。
ですから、ここまでたどり着いてみると、
ある意味至極当然というか、
必然で出来たパッケージに見えると思いますが、
実際ここに至るまでの期間は本当にいろいろと検討したのです。
そして、いろんな懸念事項が出ました……。
●「R3」としてこれまでに3点の商品が発売されているわけだから、
ロゴ等、シリーズとしてのデザインの並びや整合性はどうするのか?
●R3ギャリアのパッケージは当時の1/100シリーズよりもかなり大きくなるが、
ホワイトパッケージ地にただギャリアの絵をポン!と入れるだけでは
デザイン的に空間が間延びしてしまうのではないか?
●仮に今後R3で「ザブングル」を商品化することになった場合、
もしもそのR3ザブングルもホワイトパッケージにしたら
'83年発売の旧1/100ザブングルとパッケージデザインが被ってしまうのでは?
いろんな問題を、さまざまな人の意見を訊きながらクリアしていきました。
中にはチカラ技っぽいクリアもありましたが(笑)。
また、ホワイトパッケージは当時好評だったとはいえ、
あくまで「25年も昔のデザイン」ですし、
「'08年バージョンとしてしっかりアップデートしないとダメ!」
という旨をあさのさんが事前に指摘してくれましたので、
そのあたりも踏まえ、最後でつまづかないようにじっくり準備をしていきました。
じつを言うと最初期には、
「当時の1/100テイストと1/144テイストの2種類のパッケージを同時展開」
なんてことも視野に入れてたんですよ……
先日このブログで書いたように「開田さんのイラストが2種類」あるのも、
最終形をいくつかの方向性で検討していたことの証左なのです。
で、最終結論としては、簡単に言ってしまえば
「1/100ギャリアとして、あるべき姿で一点突破でやり切る!」
ということになり、ホワイトパッケージが正式採用となったのです。
このへんの経緯は明日発売のモデルグラフィックス誌上にも
詳細が載りますのでぜひご覧ください。
実際の商品を手にとっていただくまでにはまだ少し時間がありますが、
この商品を買って、フタを開けたときに、
この商品に携わった人々の熱意がきっと伝わってくると思います。
奇跡的なバランスで仕上がっているのが、わかっていただけると思います。
発売の暁には、ぜひこのホワイトパッケージを
期待と共に自宅にお持ち帰りください。
小林幹広