今回はホビーオンラインショップにて販売中の新商品MGオーラバトラー トカマクダンバインの製作レビューをお届けいたします。
MGオーラバトラー トカマクダンバインはショウ=ザマ用ダンバインからグリーンの機体色に成型色が変わり、組み立てるだけで劇中の機体を再現することができます。
また、スペシャルエングレービングシールが付属し、ダンバインの世界観を演出する特別な機体に仕上げることができます。
今回はパールカラーでの塗装に加え、ウェザリング塗装を施してオーラバトラー特有の質感を表現していきます。
またベースを製作し、ダンバインの世界観に合わせたジオラマを製作していきます。
トカマクダンバインを楽しんで製作していきましょう!
MGトカマクダンバインの各パーツ画像です。 Aランナー ※キットはテストショットを使用しています。 |
Bパーツ | Cパーツ |
Dパーツ | Eパーツ | Fパーツ |
Gパーツ | Hパーツ | Iパーツ |
Jパーツ | Kパーツ | Lパーツ |
Mパーツ | 付属するスペシャルエングレービングシールです。 |
腕部画像です。 | 脚部画像です。 | 頭部画像です。 頭部の目はクリアパーツで再現されています。 |
胸部のキャノピーはクリアパーツで成型されていて、開閉も可能です。 | 腰部画像です。 | 4枚の羽根は透明のクリアパーツで、基部はボールジョイントで可動します。 |
オーラコンバーターは開閉し、内部も再現されています。 | 武器はオーラソード・オーラショット×2個が付属します。 |
トカマクダンバインの仮組みが完了した状態です。ダンバインの特徴的なシルエットを見事に再現しています。 |
パーティングラインが成型上生じているパーツがあるので、ペーパー(400~800番程度)をかけて消しておきます。 | 塗装前にサーフェイサーを吹き下地処理を行っておきます。 ※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。 |
各パーツを塗装していきましょう。 ※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 使用カラー:本体色1 |
本体色2 | フレーム色 | オーラショット弾倉等(画像左上) 水色(画像右上) 足首・手(画像左上) 爪(画像左下) 爪は成型色を活かし、サーフェイサーは吹かずに軽くホワイトを塗装しています。 |
頭頂部は本体色のグリーンを先に塗装し、マスキングした後水色を塗装しました。 | マスキングを剥がした後、塗料がはみ出ている箇所は筆でリタッチしておきます。 | 羽根の節はマホガニー50%+ニュートラルグレー50%を筆で塗装しました。 |
脛後側のゴムパーツはMr.プライマーサーフェイサーを下地に吹いた後、水色で塗装しました。 塗膜保護の為、パーツの扱いは丁寧にしましょう。 |
肩部の水色パーツ基部はエナメルのブラック+グレーで塗装。 |
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用 | |||
本体色1 | モウリーグリーン70%+MSブルーZ系20%+クールホワイト10%→トルマリングリーン | フレーム色 | ジャーマングレー80%+ウィノーブラック20% |
本体色2 | 本体色80%+インディブルー20%→サファイヤブルー | オーラショット弾倉等 | フレーム色90%+スーパーアイアン10% |
水色 | クールホワイト70%+スカイブルー30% | 足首・手 | ニュートラルグレー60%+ジャーマングレー40% |
爪 | ホワイト |
シールは余白がなく、エンボス的な盛り上がりにより立体的で美しい金色で成型されています。
シールの詳しい貼り方は【トッドダンバイン編】もご参照ください。
※シールはテストショットを使用しています。
衿に1番のシールを貼ります。シールを貼る前に少し水に粘着面をつけると、位置合わせがやりやすくなります。 | 腰に3番のシールを貼ります。上部を基点に貼るとよいでしょう。 | 腕部にもシールを貼っていきます。右側がシールを貼った状態です。 |
太股横の7番のシールは目立たないところでカットし、切りこみを入れておくと曲面に馴染みやすいです。 | 膝・脛の5・6番シールを貼った状態です。 | 6番のシールは分割されているので先に大きい絵を貼り、その後で細かいシールを貼るとよいでしょう。 |
腕部にもシールを貼っていきます。右側がシールを貼った状態です。 | 肩用の2番のシールは水色のパーツを基点に貼っていきます。 | 下腕の4番のシールは先に中心部から貼っていきます。 |
シールを貼った後、全体のバランスをチェックしておきましょう。 |
本体にシールを貼った状態です。 この後、ウェザリングを加えていきますので一旦半光沢で全体をトップコートしておきます。 半光沢でトップコートを吹き、エングレービングシールがややマットな質感に変わりました。 |
次にエナメル塗料のブラック+グレーで全体のウォッシングをしていきます。 塗料は【塗料1:溶剤3】の比率で薄めて使用します。溶剤は揮発性の高いペトロール(油彩用溶剤)を使用しました。 塗料をパーツ全体に塗り、乾く前に溶剤をつけた綿棒等で拭き取っていきます。この際、拭き取る方向をコントロールすることで、パーツ表面に軽い陰影をつけることができます。 エナメル塗料はパーツ接合部に浸透すると割れが生じることがあるので、分解した状態でウォッシングしていくとよいでしょう。また、エングレービングシールの部分には塗料をつけすぎないように注意してください。 |
陰影を濃くつけたい箇所は、エナメルのフラットブラックをパーツに少量つけ、溶剤を含ませた筆で拭き取っていきます。 |
ウォッシングの次に、油彩絵具での汚しを加えていきます。今回は足首にグレーオブグレー、外装部にバーントアンバー(こげ茶)を使用しました。 | 油彩絵具を少量面相筆につけパーツに塗った後、溶剤を含ませた筆で広げていきます。絵具が濃く残ってしまった場合は、溶剤で拭き取り調整します。 | 足首部もグレーでハイライトを入れていきました。 |
今回絵画用のピグメントを使用し、緑のコントラストを強調してみました。ピグメントは画材屋等で購入でき、今回はフタロシアニングリーンを使用しました。 | ピグメントをアクリル溶剤で溶き、外装のグリーンにコントラストをつけていきます。色味が強いので、つけすぎないように注意しましょう。余分な箇所は溶剤で拭き取ることもできます。 |
ウェザリング作業が終わった後、半光沢で再度トップコートをしておきます。 これで作業が完了です。 |
ダンバイン劇中のバイストンウェルは樹木や自然が印象的なので、ベースも世界観をイメージしたものにしていきます。
今回は比較的入手しやすい材料で製作していきます。樹木は熱帯魚等の水槽に置くものを使用していきます。 | ベースの木枠は太子サイズ(379mm×288mm)を使用しました。木枠は画材屋で購入することができます。ベースに合わせて発泡スチロール板をカットし土台にします。レイアウトもこのとき決めておきましょう。 | 全体に軽量紙粘土で凹凸をつけていきます。今回は傾斜をつけず平面に近い形状にしてあります。 |
次に水と少量の木工用ボンドで溶いたミラコンでテクスチャをつけていきます。また岩を模して園芸用バーク材のウッドチップも使用しました。 | 乾燥後、水性の缶スプレーで茶色に塗装します。ラッカー塗料はスチロールを溶かしてしますので使用しないようにしましょう。 | 樹木もベースに併せてダークアース・レッドブラウンで色味をつけておきます。 |
次に地面に草を植えていきます。草には鉄道模型用のものと園芸用の山ゴケを使用しました。水で溶いた木工用ボンドで地面に固定していきます。 | 今回劇中に登場する燐(りん)をイメージしてルミパウダーを使用しました。本来ペンキ等の塗料に混ぜて塗る用途のものですが、バイストンウェルの世界観に合わせて地面に少量使用しました。 | ルミパウダーが見る角度によって光り、ベースのアクセントになっています。 |
全体を乾燥させてベースの完成です! |
まずは本体のみの状態です。 トカマクダンバインがスペシャルエングレービングシールを使用することで、かなりヒロイックなイメージに仕上がりました。 グリーンの機体カラーはトルマリングリーンがウェザリングと相まって、奥深い雰囲気を醸し出しています。 |
スペシャルエングレービングシールでトカマクダンバインも一味違った機体に仕上がりました。 エングレービングは半光沢で仕上げたことにより、トッドダンバインとはまた異なる落ち着いた雰囲気になりました。 |
スペシャルエングレービングシールでトッドダンバインが一味違った機体に仕上がりました。 |
オーラソードを装備した状態です。 | オーラショットを装備した状態です。 キットにはオーラショットが2個付属するので、両腕に装備することも可能です。 |
全身、オーラコンバーターも可動するので、様々なアクションポーズをとることが可能です。 | 特徴的な飛行ポーズをとることができます。 ※キットはアクションベースに対応しておりません。今回はアクションベースに乗せて撮影してあります。 |
素組・シール仕上げのショウ用ダンバイン・前回製作したトッドダンバイン、トカマクダンバイン、3体の揃い踏みです。 アプローチの仕方で、それぞれ特徴が分かれているのが分かります。仕上げ方法によって、様々な楽しみ方ができるのもオーラバトラーの魅力の一つです。 |
ショウ用ダンバイン・トカマクダンバインの比較画像です。 トカマクダンバインのヒロイックな雰囲気が特徴的です。 |
トッドダンバイン・トカマクダンバインの比較画像です。 両機体ともにパール塗装ですが、ウェザリングによってかなり雰囲気が異なるのが分かります。 |
今回製作したベースです。 複数体乗るように大きめのサイズで製作しています。 |
トカマクダンバインを乗せた状態です。 ベースを作ることによって、作品の雰囲気を一層高めることができました。 |
劇中でのトカマクダンバインの印象的な搭乗ポーズもとることができます。 | ポージングによって、ジオラマの空気も印象が様々に変わるので楽しむことができます。 |
トッドダンバイン・トカマクダンバインの2体を乗せた状態です。 複数体乗せることにより、ジオラマにストーリー性を持たせることもできるので、様々なシツエーションを演出し楽しむことができます。 |
今回はMGオーラバトラー トカマクダンバインとベースの製作レポートをお届けしました。
MGダンバインシリーズは組み上げる楽しさも味わえるシリーズになっています。トカマクダンバインでは成型色でグリーンの機体色が忠実に再現されています。また、付属のスペシャルエングレービングシールを使用することで、独特の高級感溢れる作品に仕上げることができます。 今回はパール表現に加え、様々な材料でウェザリングをすることにより重厚な雰囲気の作品に仕上げてみました。半光沢での仕上げにより、エングレービングもマットな落ち着いた質感になったので、お好みの仕上げ方法を選んでいただければと思います。 またジオラマ用のベースは身近な材料を使用することで、比較的手軽に製作する方法をご紹介しました。ダンバインの特徴的な世界観を演出することができますので、是非挑戦してみてください。
オーラバトラーシリーズは、他にも生物的な表現やアニメイメージの仕上げなど、様々な表現を楽しむことができるのが魅力の一つです。 ※ABS樹脂への塗装は、破損する恐れがありますので、ご注意ください。 |
キット装飾として楽しめる“スペシャルエングレービングシール”が付属! 今までにない凹凸感をもつ光沢ゴールドのシールは、豪華なキット演出としてMGファン納得の仕上がり! |
「MGオーラバトラー 1/35 トッドダンバイン」と
「MGオーラバトラー 1/35 トカマクダンバイン」
両方をご購入いただくと、
スペシャルエングレービングシールをなんともう1枚プレゼント!