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R3ウォーカーギャリア、ただいま建造中!

皆さまこんにちは!
当ブログにおいて本格的な原稿執筆は初となります、
ホビー事業部 製品設計担当の前田です。

現在、まさにR3ウォーカーギャリアの設計中です。
このブログを書かせていただいているあいだも
他のウィンドウではギャリアの設計画像がうしろに控えています。
ここ何週間・何ヶ月と、まさにギャリア一色状態。
机の上も、資料から、案図、試作モデルに至るまで
とにかくギャリアだらけの机になっています。

今回ギャリアを設計させていただいて
今いちばん感じていることをひと言で言うと、
とにかく「難しい!!!」です。

ガンプラも何商品か担当させていただいているのですが、
ガンプラはホビー事業部が長い年月をかけて培ってきた
“ガンプラ・スタイル”みたいなものがあり、
「このあたりのツボを押さえるとかっこよくなるぞ」とか
「可動範囲を確保するにはこういう構造がいいだろう」とか、
つまりは「ガンプラならではの落としどころ」が何となく存在するのですが、
ギャリアの場合はガンプラとつかみどころがまったく違っていて
そのあたりで非常に苦労しています。
(以前設計を担当した1/350宇宙戦艦ヤマトの時と
苦労の具合がちょっと似ています。)

そんな時に頼りになるのが、
プロジェクトチーフである狩野やデザイン担当の小林といった、
“リアルタイムギャリア世代”の面々です。
リアルタイム世代ならではの視点だったり、知識だったり、
そこから提供されるアイデアには本当に助かっています。
(また、野口を通じて間接的に、やはりリアルタイム世代のひとりであり
今回外部スタッフとしてプロジェクトチームに参加してくださっている
あさのまさひこ氏からの厳しいアドバイスや修正案も届きます。)

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あと、もちろん、『1/100ギャリアR3化!応援団!!メッセージページ』に対し
寄せられた皆さまからのアイデアもものすごく参考にさせていただいています。
多数の応援メッセージ、本当にありがとうございました!

今までのガンプラは、ほとんど商品に近い時点の
ラピッドプロトタイプからしか皆さまの前に出ることがなかったのですが、
今回のギャリアは不幸中の幸い(?)というか、
商品化検討段階でフェーズ0モデルを、
ペンディング期間中にフェーズ1モデルを見ていただくことができ、
しかも、皆さまからそのフェーズ0やフェーズ1に対する
貴重なご意見をいただくことができるという、
設計担当としては恵まれた環境が整っていました。
これは今までのガンプラにもなかった環境であり、
「私たちスタッフだけでなく皆さまの力をお借りしてR3ギャリアを作り上げている」
という感じがしてすごく燃えます!

守秘義務やら何やら会社の事情も多々あるため
構造設計段階でのギャリアをすべてお見せするわけにはいかないのですが、
近々、このブログを通じて
フェーズ2からさらに進化したギャリアをお見せできると思います。

R3ギャリアの建造はいまが山場です。
皆さんの中のギャリア像にできるだけ近いものにできるよう、
とにかく一生懸命がんばります!!
最後まで応援よろしくお願い致します!