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ラピッドプロトを出力する意味

こんにちは、狩野です。
今回の更新は、本当は前田君に書いてもらう予定だったのですが、
設計が大詰め段階なのでブログ執筆から逃げられちゃいました。
そのため、私がピンチヒッターを担当します。
(これもチーフの務めってヤツですか?)

R3ギャリアは、いよいよ金型製作へとバトンタッチされる段階となり、
最新のラピッドプロト(光造形 形状検討試作)も組みあがりつつあります。
前田君の机に置いてあるそれを、ちょっと触ってみましたが……

いやあ、やっぱり立体はいいなあ。

触れる、動かせるっていうのは、立体可動モデルの大きな魅力ですね。
「バンダイのプラモデルはコンピューターで設計しているのだから、
画面上で動かせるしポーズも付けられるのでは?」と思う方も多いと思います。
確かに、画面上でいろいろな方向から見ることも、動かすこともできますが
いわゆる「ちょっとイイ感じのポーズ」を付けようとするだけで、
じつはとんでもなく大変なのです。
各関節をひとつひとつ動かし、
角度を入力するような感じで苦労して付けたポーズは
どうにもいまいち、イイ感じにはならないのです。
ラピッドプロトは、最終の製品ほど精度は高くなく、関節もプラプラですが、
それでも画面で見ていた物とは比べるべくもありません。

IMG_2351.JPG


もうひとつ並行して、テストショットに向け、成型色を検討しています。
これも、簡単に見えて、なかなか奥の深い作業です。
色ごとにプレートで検討するのですが、
実際に成型してみると、プレートの時と印象が変わったりします。
ギャリアに関しては、設定やアニメ画面、イラスト等、さまざまな資料があるため、
それらのイメージをひとつにまとめるのが大変なわけです。

IMG_2350.JPG

ラピッドプロトを触ってみた感じでは、相当に充実したモデルになっています。
これがギャリアカラーで成型されたモデルを早く触ってみたい。
テストショットが抜けてくるのが楽しみです。


狩野義弘