ラピッドプロトを出力する意味
こんにちは、狩野です。
今回の更新は、本当は前田君に書いてもらう予定だったのですが、
設計が大詰め段階なのでブログ執筆から逃げられちゃいました。
そのため、私がピンチヒッターを担当します。
(これもチーフの務めってヤツですか?)
R3ギャリアは、いよいよ金型製作へとバトンタッチされる段階となり、
最新のラピッドプロト(光造形 形状検討試作)も組みあがりつつあります。
前田君の机に置いてあるそれを、ちょっと触ってみましたが……
いやあ、やっぱり立体はいいなあ。
触れる、動かせるっていうのは、立体可動モデルの大きな魅力ですね。
「バンダイのプラモデルはコンピューターで設計しているのだから、
画面上で動かせるしポーズも付けられるのでは?」と思う方も多いと思います。
確かに、画面上でいろいろな方向から見ることも、動かすこともできますが
いわゆる「ちょっとイイ感じのポーズ」を付けようとするだけで、
じつはとんでもなく大変なのです。
各関節をひとつひとつ動かし、
角度を入力するような感じで苦労して付けたポーズは
どうにもいまいち、イイ感じにはならないのです。
ラピッドプロトは、最終の製品ほど精度は高くなく、関節もプラプラですが、
それでも画面で見ていた物とは比べるべくもありません。
もうひとつ並行して、テストショットに向け、成型色を検討しています。
これも、簡単に見えて、なかなか奥の深い作業です。
色ごとにプレートで検討するのですが、
実際に成型してみると、プレートの時と印象が変わったりします。
ギャリアに関しては、設定やアニメ画面、イラスト等、さまざまな資料があるため、
それらのイメージをひとつにまとめるのが大変なわけです。
ラピッドプロトを触ってみた感じでは、相当に充実したモデルになっています。
これがギャリアカラーで成型されたモデルを早く触ってみたい。
テストショットが抜けてくるのが楽しみです。
狩野義弘