▲私鉄特急シリーズのパッケージ。東武と日光・鬼怒川、西武と秩父、小田急と箱根と、それぞれ観光地をイメージした背景となっています。
2015年4月より東武鉄道で運行を開始した金色の〈日光詣スペーシア〉。この列車は日光東照宮400年式年大祭と来年の日光山開山1,250年を記念したもので、車体の金色、黒、朱色も、世界遺産である日光二社一寺の建造物に使われたものをモチーフとしたものです。
今回の私鉄特急シリーズは、関東エリアの観光特急を中心にピックアップ。東武鉄道の〈日光詣スペーシア〉のほか、西武鉄道の〈レッドアロークラシック〉、小田急電鉄のロマンスカー・LSE(7000形)を発売します。各列車とも日本有数の観光地を走る特急列車ということで、各鉄道の旅行会社とコラボレーションし、パッケージは家にいながら観光気分を味わえるような意匠としました。
東武鉄道100系〈スペーシア〉は1990年に登場。1960年に登場した先代の東武特急〈デラックスロマンスカー〉に負けない豪華列車として登場しました。6号車に設けられたコンパートメントはもちろん、シート間隔1,100mmのゆったりとした普通車の座席は私鉄特急でも屈指のかけ心地を誇ります。
現在の最高速度は120km/hですが、すべての車両に大馬力のモーターを搭載しており、、約100km/hまでパワーが落ちない在来線屈指の高性能車でもあります。登場後25年以上が経過し、光景の新特急車が発表されてはいますが、その性能・設備とも現在の新型車両にまったくひけをとりません。
現在9編成が使われている100系のうち〈日光詣スペーシア〉塗装は2本。どの列車に〈日光詣スペーシア〉が使われているかは東武鉄道のwebサイトに掲載されています。側面や座席には眠り猫・三猿といった日光をイメージしたロゴが入り、新宿や浅草で見かけると、思わず日光・鬼怒川へ旅立ちたくなる気持ちにさせる電車です。
これまでBトレインショーティーでは、100系〈スペーシア〉各色のほか、1800系〈りょうもう〉や300・350型といった特急用車両、8000系・10000型・30000系・50050型といった通勤型など多くの東武鉄道の車両を発売しました。これらをコレクションしている方なら組み合わせて遊ぶためにぜひ追加していただきたい車両ですが、これまで東武の車両をお持ちでない方はこの〈日光詣スペーシア〉は東武鉄道デビューに最適! と断言します。
東武鉄道は2006年からJR東日本に直通運転を開始し、新宿〜鬼怒川温泉間に〈スペーシアきぬがわ〉として運行。池袋や新宿でも〈スペーシア〉を日常的に見ることができるようになりました。
つまり、〈日光詣スペーシア〉はJR東日本の車両と並べて遊ぶことも可能なのです。山手線のE231系やE235系はもちろん、湘南新宿ラインのE231系や貨物列車も含めてすれ違う車両は多彩。JRのファンもコレクションに加える価値のある、たいへん遊びがいのある車両なのです。
製品名 | 東武鉄道100系 日光詣スペーシア |
発売 | 2016年8月発売予定 |
販売 | 一般店頭販売 |
私鉄特急シリーズは前回紹介した東武鉄道の〈日光詣スペーシア〉に続いて、小田急電鉄のロマンスカー・LSE(7000形)と西武鉄道の10000系〈レッドアロークラシック〉が登場します。
これら3車両に共通するのは「塗装変更」。いずれの車両もオリジナルのカラーから変更された車両という共通点を持っています。
箱根といえばロマンスカー、というほどに知名度の高い小田急電鉄のロマンスカー。1963年に登場したロマンスカー・NSE(3100形)で一世を風靡した前面展望席は、現在もロマンスカー・7000形(LSE)とロマンスカー・VSE(50000形)に健在。展望席のチケットは今でも入手困難なほど人気があります。
Bトレインショーティー私鉄特急シリーズでは、小田急電鉄のロマンスカーの中でも展望席つきで人気のある7000形を発売します。今回のスタイルは、デビュー当時の塗装に復刻された現在の姿。シングルアーム・パンタグラフを装備し、側面には小田急の新CIマークを入れての登場です。
7000形の特徴は、なんといっても車体と車体の間に台車がくる連接構造。Bトレインショーティーでもこの連接構造を再現し、くねくねと蛇のように車体が曲がる独特の動きを楽しむことができます。
一般の電車がレールのジョイントを通過すると「ガタン・ガタンガタン・ガタンガタン……」という音になりますが、7000形は連接車なので「ガタン・ガタン・ガタン・ガタン……」と一風変わった音がします。Bトレインショーティーでも走行台車に取り替えることで、この独特な『ロマンスカーサウンド』を楽しめます。
製品は先頭車両と中間車両2両のセットとなります。5セット購入でフル編成になりますが、とりあえずは2セット購入し6両連接としても「くねくね感」は十分楽しめます。
▲小田急といえばやはり箱根。パッケージには芦ノ湖の海賊船をデザインしています。
製品名 | 小田急7000形 LSE復刻塗装色 |
発売 | 2016年9月発売予定 |
販売 | 一般店頭販売 |
池袋から秩父へ向かう西武鉄道の特急レッドアローに、2011年より1編成だけ、先代のレッドアロー号の塗装をまとった〈レッドアロークラシック〉が登場しました。電車の塗装というのは車両のスタイリングに合わせてデザイナーがデザインするものなので、他の車両の塗装が必ずしも似合うわけではありませんが、こと〈レッドアロークラシック〉に関しては見事なデザインで、『オリジナルのカラーよりも似合ってる』という人も少なくありません。
比較的民家の密集する高麗駅を通過し、武蔵丘車両検査場を過ぎたあたりから山間部に入っていくレッドアロークラシックは、緑の中を駆け抜ける1本の赤い矢のようにビビッドにその存在を主張します。
〈レッドアロークラシック〉10000系の足回りは、かつて活躍した先代の特急レッドアロー5000系や通勤型101系のものを流用しています。つまり、〈レッドアロークラシック〉、車体の色だけでなく往年の走りを今でも楽しめる車両なのです。高回転型のモーターとミッドレンジのギアが奏でる迫力ある走行音は、電車好きにはたまりません。
製品は先頭車・中間車各2両ずつ入った4両セット。実車は1号車と7号車の両先頭車はドア配置が異なりますが、側面パーツは1号車・7号車のつくり分けて実車の雰囲気を再現。
1セットで4両編成を構成できますが、3セットそろえて7両フル編成にするとカーブでのスタイルがバッチリ決まります。
都会の風景も郊外の風景も、もちろん山間部の風景にもマッチする〈レッドアロークラシック〉、レイアウト上で走らせるとその美しさが引き立つ車両です。
▲西武特急は都心から秩父・川越という観光地を目指します。〈レッドアロークラシック〉は主に秩父方面の列車に使われるので、パッケージも秩父夜祭をイメージ。
製品名 | 西武鉄道10000系 レッドアロークラシック |
発売 | 2016年9月発売予定 |
販売 | 一般店頭販売 |