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MG Ver.Ka20周年記念企画 ドキュメンタリー'Ver.Ka' 連載第2回

連載 第2回

MG Ver.Ka20周年を記念した連載第2回では、監修作業やマーキングデザイン、香港で開催された個展を紹介しながら、後半のアイテムから6機をピックアップ!

監修作業


監修画像

初期に描かれたZZガンダム Ver.Kaの開発画稿。本キットの開発でポイントとなるトライアルが書き込まれている。胸部周りのラインや、肩のパーティングラインの位置、内部メカのグレーパーツを入れる箇所などさまざまな提案がされている。

監修画像

ガンプラではCADによる設計が主流となっているが、曲面主体のパーツを設定画稿やイラストだけを頼りに立体化するのは難しい。ラウンドフォルムのV2ガンダムではカトキ氏が直接、試作品にパテを盛って削り、微妙な曲面のニュアンスを開発陣に伝えていた。また、この時点ですでにアサルトバスターパーツを装着する検証も行われていた。

マーキングデザイン


監修画像

カトキ氏による迷彩パターン案

迷彩パターンの塗装サンプル3種

迷彩パターンの塗装サンプル3種

水転写式デカール

水転写式デカール

カトキ氏がデザインするVer.Kaオリジナルマーキングもシリーズの魅力のひとつ。MG Hi-νガンダム Ver.Ka用 HWS拡張セットには、迷彩パターンのシールド用マーキングが付属。迷彩を塗装で表現するのは初心者にはハードルが高いため、キットでは水転写デカールで再現している。開発では出渕裕氏が描いたモノクロイラストを元に、迷彩のパターンや色をいくつか提案し、試作品では濃度の異なる3種類の塗装サンプルが用意され、最適な迷彩パターンのデカールを開発していった。

成型色


完成品見本

完成品見本

カラーチップ

カラーチップ

テストショット

テストショット

Ver.Kaでは、開発陣と相談しながらカトキ氏がカラーレシピを作成、それを元に完成品見本が製作され、撮影にも使用される。この完成品見本を参考に成型色が最終決定される。ハードディテールのサザビーVer.Kaの装甲は、赤だけでも3色で表現されていた。

組み立て説明書


監修画像

監修画像

組み立て説明書には、カトキ氏のインタビューや設定イラスト、商品紹介などが収録されている。設定イラストは描き下ろしで、表紙も毎回、カトキ氏が構図を決め、エフェクトなどもカトキ氏が仕上げている。

2015年、香港でKATOKI HAJIME EXHIBITION Ver.Ka Archives開催


KATOKI HAJIME EXHIBITION

KATOKI HAJIME EXHIBITION

MG 1/100 RX-0 UNICORN GUNDAM “Ver.Ka” [CODE_852]

香港で2015年に開催された「GUNDAM docks at Hong Kong II」では、カトキ氏の個展が開かれた。海外で初となったこの個展ではVer.Kaの歴代アイテムをパッケージイラストとともに展示。また会場限定「MG 1/100 RX-0 UNICORN GUNDAM “Ver.Ka” [CODE_852]」も販売された。(現在販売終了)

MG 1/100 νガンダム Ver.Ka

MG 1/100 νガンダム Ver.Ka

定番人気のMSを
大胆に造り込むことに
チャレンジ

10年目の節目に商品化されたνガンダムVer.Kaは、「ガンダムフロント東京」で上映されたCGムービーと連動したデザインになっていた。ハードディテールの装甲がスライド、もしくはパージすることで内部のサイコフレームが露出する〈発動モード〉がデザインに盛り込まれ、キットでも再現されている。

パッケージ

MG 1/100 νガンダム Ver.Ka 商品詳細ページへ

価格 7,700円(税10%込) 発売日 2012年12月15日 対象年齢 15才以上

MG 1/100 高機動型ザク“サイコ・ザク” Ver.Ka
(GUNDAM THUNDERBOLT版)

MG 1/100 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版)

アニメ版デザインを
Ver.Ka最大のボリューム
で立体化

太田垣康男氏による漫画『機動戦士ガンダム サンダーボルト』のアニメ制作にカトキ氏も参加し、アニメスタッフの意見を取り入れながらサイコ・ザクのデザインをまとめていった。本キットもアニメ版デザインをベースに開発され、ビーム・バズーカと大型ロケットブースターを装備した姿はVer.Ka最大のボリュームとなった。

パッケージ

MG 1/100 高機動型ザク“サイコ・ザク”Ver.Ka(GUNDAM THUNDERBOLT版) 商品詳細ページへ

価格 9,900円(税10%込) 発売日 2016年12月16日 対象年齢 15才以上

MG 1/100 ダブルゼータガンダム Ver.Ka

MG 1/100 ダブルゼータガンダム Ver.Ka

対極の解釈を盛り込みながら変形と可動の両立にも挑む

ZZガンダムは小林誠氏が描いたどっしりとしたオリジナルデザインと、明貴美加氏がデザインしたスマートな強化型ないしフルアーマー、ふたつの解釈が存在するMSであった。Ver.Kaは、ノーマルの状態ではTV前半のイメージを追いながら、変形と合体、可動の両立にも挑戦している。強化型、FAZZを視野に入れた機構になっているのもポイント。

パッケージ

MG 1/100 ダブルゼータガンダム Ver.Ka 商品詳細ページへ

価格 6,600円(税10%込) 発売日 2017年12月01日 対象年齢 15才以上

MG 1/100 V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka
(2018年12月 プレミアムバンダイ販売アイテム)

MG 1/100 V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka

スタイルを損なわずふたつの装備を同時に装着

強襲型と中・長距離戦型装備を同時に装着した〈アサルトバスター装備〉は、〈光の翼〉とともにV2ガンダムの最終決戦仕様といえた。Ver.Kaでは変形・合体するV2ガンダムにふたつの装備を装着するギミックを盛り込み、しかもスタイルは損なわない。加えて密度感のあるディテールをプラスさせることにチャレンジしていた。

パッケージ

MG 1/100 V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka 商品詳細ページへ

価格 7,700円(税10%込) 発売日 2019年09月 対象年齢 15才以上

MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka

MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka

アニメで登場するギミックを網羅したMGEX第1弾

MGEX第1弾となった本作では、映像で描かれたユニコーンガンダムのギミックが盛り込まれていた。サイコフレームの発光が変化する演出、プロポーション、変身ギミックの共立は高難度の挑戦となった。これを可能にしたのがフレキシブルLEDシートで、フレーム内に組み込むことで、可動を犠牲にすることなく発光させることができた。

パッケージ

MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka 商品詳細ページへ

価格 25,300円(税10%込) 発売日 2020年09月12日 対象年齢 15才以上

MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka

MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka

モデル体型のボディで、可動ギミックを追求していく

MGで2度目の立体化となったVer.Kaでは、細身のモデル体型で可動を追求するトライアルが行われた。脚の長いデザインに、ヒザを深く曲げるための関節機構を取り入れ、両手撃ちを可能にする関節ギミックなども盛り込まれた。ネオバード形態への変形、折り畳みギミック付きのツインバスターライフルといった設定のアップデートにも対応していた。

パッケージ

MG 1/100 ウイングガンダムゼロEW Ver.Ka 商品詳細ページへ

価格 6,050円(税10%込) 発売日 2020年11月28日 対象年齢 15才以上

2022年9月29日「GUNDAM NEXT FUTURE TOKYO BASE」会場にて

MG Ver.Ka新アイテムを公開予定

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