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もっとつくろう部っ!!! #2−7
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最終回を迎えた「もっと!つくろう部っ!!!」にて店長が制作したトライアメイジングウォーリア。
3代目メイジン・カワグチが「ガンダムビルドファイターズトライ」で使用した「ガンダムアメイジングレッドウォーリア」を素体にこれまた3代目が前作「ガンダムビルドファイターズ」で使用していたガンプラのパーツをミキシングし店長が制作した作例。 ここではその工作ポイントをご紹介しよう。
≫使用キット
■制作にあたって
「もっと作ろう部っ!!」の第1回では赤メタリックで仕上げたプロショップ専売商品のビルドアカツキガンダムをご紹介させていただいた訳ですが、TVのビルドファイターズ、ビルドファイターズトライが終了したところで、さて、何を作ろう… と棚を眺めていて「よし、コレを!」という気分はすぐに固まりました。
全編を通じてのキーキャラクターである三代目メイジン・カワグチの集大成、という気分でアメイジング機をミキシングしてみよう、トライというタイトルに因んで3機のアメイジング機を合わせてみよう、ということでメイジン襲名後の愛機であるケンプファーアメイジング、アメイジングエクシア、アメイジングレッドウォーリアの3機を選択し、それぞれの特徴をどう織り交ぜていくかという点に腐心することになります。 最新の機体であるレッドウォーリアをベースにケンプファーアメイジング、アメイジングエクシアの意匠を盛り込む。一見して判別できるよう、ケンプファーアメイジングのウェポンバインダー、アメイジングエクシアのトランザムブースターのバインダーを付けるという製作プランは早い段階で決め込んでいました。 (文・店長) ■アメイジングレッドウォーリア本体の加工(頭部)![]()
各種オプションの取り付け方と全体のバランスをどう取るか。
レッドウォーリア本体が比較的スリムな機体なのでオプションの塊に負けないバランス取りを施していきます。 特にバストアップで見た時にガンダムのアイデンティティーとして目に入るVアンテナはレッドウォーリアではかなり細くアレンジされているので、1mm厚のプラ板を切り出し大型化することで存在感を出すことにしました。 外形を切り出した後、稜線になるラインを引き、断面形がそれを頂点とする三角形となるよう、ヤスリで削り出して新造しています。 また、頭部のバルカンはピンバイスを使いモールドの銃口部をセンターに0.8mmの穴を開け、貫通後に外径0.8mmのしんちゅうパイプを差し込み立体感と質感を表現できるようアレンジしました。 (文・店長) ■各種バインダーのマウント(胴体・バックパック)![]() ![]() ![]() ![]()
当初レッドウォーリアのランドセルをアレンジしてバインダーを装着する方法を試行しましたが、ウェポンバインダーとトランザムブースターのバインダーの干渉を防ぐためにランドセルの大型化を想定しました。
レッドウォーリアの両肩のブースターもバインダー装着には干渉してくるため、特徴的なブースターの扱いは悩みどころではありましたが、パーツを組み合わせていくうちにブースターの基部にバインダーを取り付けることでウェポンバインダーとの干渉が避けられるかもしれない、取り外したブースターを背面にまとめることで大型化したランドセルを表現できるかもしれない… ということでブースター取り付け部の基部を残しトランザムブースターの取り付け部を移植しバインダーそのものの軸可動も得ることが出来ました。 ウェポンバインダーを取り付けるにはブースターでもボリュームが不足するため、最終的にはブースターをまとめた上にランドセルをマウントするという正直かなり無茶な解決策を採りました。 背面とブースターの間にプラ板で作ったスペーサーを挟んでいますが、これは背面から見た時にブースターのノズル周辺が視認しやすいようにということで角度をつけたものです。 余談ですが、ブースター本体の本来取り付けパーツが付く切り欠きにはアメイジングエクシアのパーツを嵌め込んでディテールの一部と見えるよう表現し、同様にGNドライブのパーツを使いバズーカのマウントとして表現してあります。 (文・店長) ■アメイジングレッドウォーリア本体の加工(脚部)![]() ![]()
レッドウォーリア本体にはそれほど工作的なアレンジは入れていませんが、上半身のボリュームに対して下半身でバランスを取りたい気分があり、エクシアの特徴的なヒザを移植することにしました。そのままではやや小ぶりに見えるため、リブなどが邪魔しない位置で一度カットし、プラ板を挟み約5mm延長して大型化しています。
スネに取り付ける際に生じる隙間は瞬間接着パテで埋め、硬化後に整形していますが、延長に伴うヒザブロックの整形が終了した後でスネに固定~隙間埋め~整形という手順で作業するときれいに仕上がります。 (文・店長) ■装備に関して![]() ![]()
バインダーの装着によりボリューム過多となった機体の武器として見た目のバランスを考えると長い武器を手に持たせると納まりが良くなるはず...ということで、エクシアのGNソードを持たせることは当初意識していたのですが、レッドウォーリアのイメージを残す上でバズーカも持たせたい... という気分の折衷案として実際に手持ちにはバズーカを、右腕のビームサーベル発生器の代わりにGNソードをマウントごと取り付けられるようにしました。シールドはアメイジングエクシアのシールドを持たせています。
(文・店長) ■塗装![]()
赤で塗装するとレッドウォーリアのイメージが強くなりすぎるという点と、ケンプファーアメイジング成分がウェポンバインダーのみで些か少ないという点から機体色はケンプファーアメイジング準拠の濃紺で基本塗装を行うことにしました。
▲記事を参考にしてガンプラを作る場合は必ず読んでね!▲使用色はフタロシアニンブルーを基本色として、腕、脚などの明るい青の部分はクリアブルーを軽く上吹きし、ボディ、頭部などの暗い青の部分はクリアブルーにスモークブラックを混ぜたものを上吹きして機体の色差を出しました。 関節部にはグレイではなく金属色を用いることで濃紺の機体とのマッチングを狙っています。画像では判然としませんが、メカ色にはアイアン、チタンシルバー、チタンゴールド、シルバーを配色し単調に見えないようにしています。 胸部ダクトやエリの黄色い指定部はゴールドにしています。これはバンシィで馴染みのある配色に倣ったもので、メカ色のメタリックカラー同等の存在感を出したいという意図によるものです。 バインダーの黄色い部分は塗装ではなく模型用のカラーシートを使用しています。 平面上にきれいな塗り分けラインを見せるという点ではマスキングを行い塗装するよりも任意の線をカッターで切り出す方が遥かにきれいに仕上がります。 模型用カラーシートはこのほかに足のあぶみ状のシリンダー部にミラーシルバーのシート、ヒザのほぼ隠れてしまう軸周辺にカーボン柄のシートを貼りアクセントにしています。 シールドにはクリアグリーンの透明パーツが付きますが、シールドの色も濃紺にしたことでクリアパーツがきれいに見えなくなるためクリアパーツがはまる底部にホイルシールの余白を切り出したものを貼りその上からクリアパーツをはめています。 シールドには機体名である「TryAmagingWarrior」という文字列を自作デカールで作り起こし貼り込んでいます。 (文・店長) ![]() |