今回は遂にマスターグレードでキット化となりましたジム・スナイパーⅡを題材に、迷彩塗装を加えて楽しむ製作方法をご紹介していきたいと思います。

MGジム・スナイパーⅡはバイザーの開閉やライフルの狙撃ポーズを再現可能など、機体の特徴を再現するギミックが盛り込まれています。今回はM.S.ERA機動戦士ガンダム戦場写真集に掲載されたタイガーストライプの迷彩が施された機体を製作していきます。

待望のキットMGジム・スナイパーⅡを楽しんで製作していきましょう!

MG ジム・スナイパーⅡ

今回使用するMG ジム・スナイパーⅡのパッケージとパーツリストです。

パッケージ

説明書には機体の解説が詳しく紹介されています。

パーツのランナー状態の紹介です。
Aパーツ

Bパーツ

Cパーツ

Dパーツ

E1パーツ

E2パーツ

Fパーツ

Gパーツ

Hパーツ

Iパーツ

Jパーツ

WPパーツ

MPパーツ

ビーム・サーベル、ポリキャップ、マーキングシール、ガンダムデカール

仮組みをして構成を確認

まずは仮組みを進めていきましょう。

頭部のバイザーは可動式になっています。センサー部分はクリアパーツで再現されています。パーツ構成は細かく分割され、センサーの部分はクリアパーツが使用されています。

バイザーを閉じた状態です。

頭部、胸部です。

腰部です。

腕部です。

可動範囲も広くなっています。

脚部です。

装甲を付けた状態で、広範囲な可動を実現しています。

武装はスナイパー・ライフルやブルパップ・マシンガン、シールド、ビーム・サーベルが付属します。

 
 

ジム・スナイパーⅡのスマートなフォルムをしっかり再現しています。パーツの色分けにより、組み立てるだけでスカーレット隊仕様のカラーを再現することができます。

スナイパー・ライフル、シールドを装備。

腰部にも新規可動ギミックが盛り込まれ、広範囲な可動で狙撃ポーズをとることが可能です。

シールドはスタンドを展開することで自立させることが可能です。

表面処理・下地処理・塗装

仮組みが終わったら各パーツを400~1000番程度のペーパーで表面処理をしていきましょう。パーツによってペーパーやスポンジヤスリなどを使い分けると作業しやすいです。

表面処理が終わったらサーフェイサーで下地処理をしておきます。
※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。

下地処理が終わったら塗装に入っていきましょう。
使用カラー:本体色緑①
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。

本体色緑①

色のバランスを見ながら調色していきます。

本体色緑②

フレーム色①/p>

フレーム色②

腹部等グレー(左上)、ダクト等(右上)
シリンダー等(左下)、バーニア(右下)

【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用
本体色緑① MSディープグリーン60%+モウリーグリーン30%+マスカットグリーン(みるきぃぱすてるカラー)10% フレーム色① ニュートラルグレー80%+クールホワイト20%
本体色緑② MSグリーン60%+マスカットグリーン(みるきぃぱすてるカラー)20%+ダークエッググリーン10%+クールホワイト10% フレーム色② フレーム色①75%+名灰白色25%
ダクト等 本体色緑②60%+クールホワイト40% 腹部等グレー ジャーマングレー80%+ウィノーブラック20%
バーニア スーパーアイアン、スーパーファインシルバーの上からクリアーレッド シリンダー等 スーパーファインシルバー
フレーム ニュートラルグレー+クールホワイト少量
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。

全体の塗装が終わったら、各部を組み上げていきます。最後に全体をウォッシングで汚しを加えるので、この段階では明るめの色調でまとめておきます。

イラストや迷彩服などを参考に、筆塗りでタイガーストライプの迷彩パターンを描き込んでいきます。3色迷彩で加えるので、全体のバランスを見ながら進めていきましょう。[塗料1:溶剤3]の割合で薄めに希釈し、複数回に分けて塗り重ねていきます。
使用カラー:迷彩色①

迷彩の2色目を描き込んでいきます。左が2色目を塗装した状態です。
使用カラー:迷彩色②

3色目の迷彩を塗装した状態です。全体のバランスを見て、本体色で細かい箇所修正をしておきます。
使用カラー:迷彩色③

胴体など、濃い本体色1の箇所は迷彩色2と3を使用しました。

全体の迷彩塗装ができた状態です。ダクトは肘・脚の丸モールドはエナメル塗料のジャーマングレーで塗装しておきます。

迷彩塗装ができた武器類です。

【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用
迷彩色① MSディープグリーン80%+オリーブドラブ20%
迷彩色② ウィノーブラック60%+ジャーマングレー20%+マホガニー20%
迷彩色③ ウッドブラウン

※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。

全身を組み上げた状態です。迷彩塗装を加えることで大きく印象が変わりました。

白のコーション類はガンダムデカール(別売)を使用し、マーキングをしていきます。EFF(Earth Federation Force)のマークはガンダムデカールDX02(別売)のものを使用しています。胸部等に黄色のラインデカールを使用しアクセントにしました。
デカールの乾燥後、全体をつや消しでトップコートしておきます。これにより、ウェザリング塗料の定着とデカールの保護をすることができます。

トップコート後、各部にフラットブラウン+ジャーマングレーのエナメル塗料でウォッシングをしていきます。全体に塗料を塗り、完全に乾燥する前にエナメル溶剤をつけた綿棒等で拭き取っていきます。これによりウェザリングに加え墨入れ効果も出すこともできます。左側がウォッシングをした状態のパーツになります。
塗料は【塗料1:溶剤3】の比率で薄めて使用します。溶剤は揮発性の高いペトロール(油彩用溶剤)を使用しました。

全身にウォッシングをしていきます。デカールの白色や迷彩色のトーンを抑えて、全体の色調を落ち着かせていきます。
濃い方の本体色1にはエッジ部分でMr.ウェザリングカラーのフィルタ・リキッド スポットイエローでハイライトを描き加えて色調を変化させています。

ウェザリング作業が完了したら、再度つや消しでトップコートをして仕上げていきます。トップコート乾燥後、クリアパーツを付けていきます。メインカメラには偏光フィルムを挟んで、光彩に変化を持たせています。
全ての作業が完了し、いよいよMGジム・スナイパーⅡの完成です!

完成! MG ジム・スナイパーⅡ(迷彩塗装)

本体のみの状態です。タイガーストライプの迷彩塗装とウェザリングによって、重厚な雰囲気を持つ作品に仕上がりました。

 

頭部アップ。バイザーの開閉ギミックが再現されています。

 

付属の武器類。

スナイパー・ライフルを装備。
スコープのレンズ部分には、クリアーグリーン+クリアーブルーで塗装したラインストーンを使用しています。

 
 

シールドを装備。
シールドのグリップは可動するので、左手で持つこともできます。

 
シールドのスタンドを使用し、自立させることが可能です。

ブルパップ・マシンガンを装備。

予備弾倉をシールド裏に取り付けることができます。

腕部・脚部の広い可動範囲を活かし、立膝の姿勢も無理なくとることができます。

 

バイザーを下ろして狙撃ポーズを取ることもできます。腰部と首の可動で、無理なくポーズが決まります。

 

ブルパップ・マシンガンを装備。

 

ビーム・サーベルを装備。
様々なアクションポーズを楽しむことができます。

 
 

アクションベース01(別売)を使用し、ディスプレイを楽しむこともできます。※アクションベース1クリアは別売りです。

 

製作後記

今回はMGジム・スナイパーⅡを題材に、迷彩塗装を加えてキットを楽しむ製作方法をご紹介しました。

商品は待望のキット化となった人気の機体、ジム・スナイパーⅡの魅力が詰まった盛りだくさんの内容になっています。

今回タイガーストライプの迷彩塗装を加えた仕上げで、キットの持つ魅力をご紹介させていただきました。

ストレートに組んで楽しむのはもちろん、お好きなカラーで塗装を加えてバリエーション機を製作してみるなど色々なアプローチの仕方で楽しんでいただければと思います。

皆様も是非お手にとってMGジム・スナイパーⅡの持つ楽しさ・素晴らしさを感じてみてください!

▼今回の作例には以下のキットを使用しています

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