今回はMG MS-05B ザクI(ランバ・ラル専用機)とMG MS-06J ザクⅡ Ver.2.0をミキシングして、
Ver.2.0準拠のスタイルでランバラル専用旧ザクを製作していきます。
今回も楽しんで製作していきましょう!
Ver.2.0準拠のスタイルでランバラル専用旧ザクを製作していきます。
Ver.2.0のキットを主に使用し、頭部等は旧ザクのパーツを合わせていくかたちでミキシング製作を進めていきます。
ランバラル機の特徴でもある肩アーマーや武器とカラーリングで専用機の再現を楽しむ製作方法をご紹介いたします。今回も楽しんで製作していきましょう!
今回使用する「MG MS-05B ザクI(ランバラル専用機)」&「MG MS-06J ザクⅡ Ver.2.0」
MG MS-05B ザクI(ランバ・ラル専用機)のパッケージ
MG MS-06J ザクⅡ Ver.2.0のパッケージ
今回はJ型のキットを使用していきます。
キットの完成写真や説明書に目を通していきます。また、旧ザクへの変更で改造が必要な箇所も同時に検討していきます。
まずはランバラル専用旧ザクの仮組みを進めていきましょう。
頭部
胴体
頭部+胴体
腕部
脚部
武器はMS-05用マシンガン、ヒート・ホークを使用します。
ランバ・ラル専用旧ザクを組み上げた状態です。
次に量産型ザクも仮組みをして、各部を比較していきます。
頭部の比較です。Ver.2.0と比較して一回り旧ザクの頭部が大きいのが分かります。
胴体部の比較。
胸部の装甲は旧ザクのパーツを使用していきます。
頭部+胴体部の比較。
バックパックは旧ザクのものを使用します。
腕部の比較。
前腕の装甲は旧ザクのパーツを使用します。
脚部の比較。
動力パイプ基部のモールドは埋めていきます。- 全身の比較画像です。量産型ザクのパーツを主に使用し、旧ザク特有のパーツをミキシング工作で合わせていきたいと思います。
工作
- 肩アーマー、胸部装甲、前腕部装甲のパーツを合わせた状態。
肩アーマーは量産型ザクの肩にあるボールジョイントを介して、直接つけることができます。前腕部装甲も量産型ザクのCランナー4番パーツを外すことで付けることができます。 - 頭部中央につくモノアイガードは旧ザクのパーツPランナー2番パーツをカットして使用します。エッチングソー等で丁寧に切り離していきましょう。
- 頭部後ろ側の板状のパーツも同様に旧ザクのMランナー8番パーツから切り離して使用します。
- カットした切断面は紙ヤスリ等で整えておきましょう。
- 腹部の装甲は旧ザクのパーツが腰と一体になっていますので、こちらも画像の位置でカットして使用します。
- ここまでの工作の途中画像です。徐々に旧ザクのスタイルが見えてきました。
- 次に口の動力パイプ基部を埋めていきます。
量産型ザクのBランナー10番パーツの余分な箇所をニッパー、カッターナイフ等でカットして、隙間をプラ棒とMr.SSP瞬間接着パテやシアノンで埋めていきます。最初はやや多めに盛る程度に埋めておきます。 - 硬化後に400番~800番の紙ヤスリ・スポンジヤスリで形を整えていきます。
- 頭部の形状がほぼ出来てきました。
- 腹部装甲の干渉する部分を画像のようにカットします。
- 胸部と腹部の装甲を付けた状態です。
胸部左右のモールドは幅2mm・厚さ0.75mmのプラ棒を4mmの長さにカットして接着しました。 - 頭部・胸部を合わせた状態です。
- バックパックは旧ザクのものを使用。
取り付けピン等干渉する部分は削っておきます。 - 各パーツの表面処理もしておきます。
成型上ヒケが生じている箇所はパテ等で埋めておきます。 - 脚部の動力パイプ基部も埋めていきます。
あらかじめ量産型ザクの脚部フレームIランナー8~11番パーツ(太腿)、Iランナー1~4番パーツは左右で入れ替えておきます。
動力パイプ基部の埋める箇所をマスキングテープ等で形状を書き出しておきます。 - 埋めるモールドに合わせて、0.75mm厚のプラ板を切り出していきます。
- 太腿のプラ板はフレームに接着するかたちにしました。
プラ板の形状を紙ヤスリ等で整えていきます。 - プラ板をはめて、隙間が生じている箇所は瞬間接着剤等で埋めていきます。
- 動力パイプ基部のモールドを埋めた状態です。
- 工作できた状態の腕部です。
腕部は肩アーマーの継ぎ目を消しておきます。 - ヒート・ホークは腰への取り付けピンを2mm程カットしておきます。
- 工作ができた状態の下半身です。
- ミキシング工作が完了した状態です。ランバ・ラル専用旧ザクの姿が見えてきました。
- 武器は旧ザク付属のMS-05用マシンガン、ヒート・ホークと量産型ザク付属のザク・バズーカ、3連装ミサイルポッドを製作します。
塗装・マーキング・仕上げ
- 次にサーフェイサーを吹き、下地処理をしておきます。加工した部分で傷や段差が生じている箇所は再度ペーパーをかけて表面処理をしておきます。
※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。 - 今回はブルーの濃淡2色を本体色にして塗り分けていきたいと思います。
使用カラー:本体色ブルー1 - 頭部下側のパーツは加工によりフレームパーツと一体となっているので、先にフレーム色を塗ってマスキングしてから本体色ブルー1を塗装します。
- 本体色ブルー2(左上)
本体色グレー(右上)
フレーム(下) - バーニア(左上)
武器色1(右上)
武器色2(左下)
武器色3(右下) - ヒート・ホークはマスキングをして色分けしていきます。
塗装順:スーパーファインシルバー → スーパーアイアン → 本体色ブルー2 → スーパーゴールド70%+メタルイエロー30%
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用 | |||
本体色ブルー1 | スカイブルー50%+MSブルーZ系30%+MSパープル10%+クールホワイト10% | 武器色1 | ニュートラルグレー75%+クールホワイト25% |
本体色ブルー2 | MSブルー70%+本体色ブルー1 30% | 武器色2 | ミッドナイトブルー50%+クールホワイト30%+ジャーマングレー20% |
本体色グレー | ジャーマングレー80%+ニュートラルグレー20% | 武器色3 | 武器色180%+クールホワイト20% |
フレーム | ニュートラルグレー90%+ジャーマングレー10% | バーニア | スーパーアイアン |
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。
- ヒート・ホークを塗装した状態です。
マスキングした箇所で塗料がはみ出している箇所は筆でリタッチしておきます。 - 塗装したパーツを組み上げていきましょう。
- 胸部と腹部の装甲とバックパックを接着しておきます。
- 全体を組み上げた状態です。
- 次に各部にスミ入れをしていきましょう。
エナメル塗料のジャーマングレーを使用しました。本体色ブルー2の部分はジャーマングレー+ブラックでスミ入れしています。 - 各部にスミ入れをした状態です。
スミ入れは塗料をつけすぎるとパーツの隙間に塗料が入り込み、割れの原因になりますので慎重に塗っていきましょう。 - スミ入れができたらデカールで各部にマーキングをしていきます。
- 肩のパーソナルマークやジオンマークにはガンダムデカールDX(別売)を使用しました。発色も良く、白い部分も綺麗に仕上がります。
- 白いコーション類はガンダムデカール MGシナンジュVer.Ka用のものを主に使用しました。デカールはマークセッターで固定し、乾燥後につや消しトップコートをしておきます。
- トップコート乾燥後にクリアーレッドで塗装したモノアイとクリアーパーツをつけていきます。
- つや消しトップコートが完了した状態です。
- 全身を組み上げていよいよランバ・ラル専用旧ザクの完成です!
MG MS-05B ザクⅠ(ランバ・ラル専用機)Ver.2.0スタイル 完成
Ver.2.0のスタイルでランバ・ラル専用機の力強さを再現した作品に仕上がりました。
各部アップ
改造や塗装・マーキングの参考にしてください。
改造や塗装・マーキングの参考にしてください。
製作した武器類
MS-05用マシンガンを装備
腰後部にヒート・ホークをマウント
左手にヒート・ホークを装備
Ver.2.0の特徴でもある可動域を活かして、様々なポージングを楽しむことができます。- マシンガンの予備弾倉も腰に付けることが可能です。
- 可動を活かしてマシンガンを両手で構えることもできます。
- ザクバズーカを装備
アクションベース1を使用したディスプレイも楽しむことができます。 ※アクションベース1クリアは別売りです。
- 3連装ミサイルポッドを脚部に装着した状態です。
- ザク・バズーカも装備し、今回した武器を全て付けた状態です。
- ザク・バズーカは腰後部にマウントすることも可能です。
製作後記
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今回はランバ・ラル専用旧ザクを題材に、旧ザクとVer.2.0の量産型ザクをミキシングして製作する方法をご紹介いたしました。
旧ザクのパーツは少しの加工でVer.2.0の量産型ザクのパーツに合わせることができるので、気軽に挑戦できる製作工程になっております。
旧ザクは他にも黒い三連星専用機やリアルタイプカラーなどもあるので、お好みの機体を選んでミキシング製作していただければと思います。
ザクには様々なバリエーションが存在するので、是非発売中のキットからお好きな機体を選んでいただき作り上げる楽しさを感じていただければと思います。
皆様も是非自分好みのガンプラ製作を楽しんでください!▼今回の作例には以下のキットを使用しています