今回はホビーオンラインショップで好評発売中の大型キット「PG 1/60 ガンダムアストレイ ブルーフレーム」を題材に成型色を活かしたお手軽な方法で製作していきます。
アストレイブルーフレームを卓越した形状とカラーパーツで再現。可動式内骨格により、大型モデルですが広範囲の可動を実現しています。また、新規で造形された大型武器 M68キャットゥス500mm無反動砲も魅力の一つです。
キットはPGならではのボリュームとパーツ数となり、全塗装となると作業時間もかなりのものになります。そこで、今回はエアブラシを使用しなくてもできる成型色フィニッシュを中心に、部分塗装などを用いて手軽にこの大型キットを楽しんでいく方法をご紹介いたします。特大ボリュームのPGアストレイブルーフレームをひと手間加えることによって、より見応えのある作品にしていきたいと思います。
楽しんで製作していきましょう!今回使用するPG 1/60 ガンダムアストレイ ブルーフレーム
キットのランナー状態のご紹介です。 Aランナー センサー等はクリアーグリーンで成型されています。 |
Bランナー | Cランナー |
Dランナー | Eランナー | Fランナー |
Gランナー | Hランナー | Iランナー |
Jランナー 2枚入っています。 |
Kランナー | Lランナー |
Mランナー | N1ランナー | N2ランナー 2枚入っています。 |
Oランナー | Pランナー | Rランナー |
Sランナー | Tランナー | Uランナー |
ビームサーベルパーツ | Yランナー | WAランナー |
WAランナー | WBランナー ※試作品のため実際の商品と成形色が異なります。 |
ダイカストパーツ、ラバーシール |
マーキングシール | ガンダムデカール |
キットを仮組みしていきましょう
今回は成型色を活かした方法で製作していきます。パーツをランナーから切り離す際は、ゲートを少し残してニッパーでカットし、カッター、デザインナイフやペーパーでゲート跡を削り処理していきます。仮組みをした後、ゲート跡をタッチアップして目立たないようにしていきます。
頭部のクリアパーツで成型されているカメラ部は、付属のカラーシールを貼ることで黒の縁取りを塗装することなく再現できます。 | 頭部には発光ダイオードも内蔵されています。別売りの電池(CR1220 1個)で点灯させることができます。 | 頭部のカメラ部を発光させた状態です。 |
頭部 | 胸部 背面左右にはビームサーベル用ラックがあります。 |
バックパック | 腰部 フロント、リア、サイドのアーマーはボールジョイントで可動します。 |
腕部 マニュピレーターの指は5本とも独立可動します。 |
脚部は太腿、脛、足首の3ブロックに分けて組み立てていきます。画像は太腿、脛部 | 足首 |
足裏にはラバーシールを使用し、接地性、安定性を高めています。 | 組み上がった脚部 | ビームライフル、シールド ライフルのフォアグリップは左右に可動。シールドのグリップ部もスライドして上下に位置を変えることができます。 |
M68キャットゥス500mm無反動砲が新規で付属します。収納状態、射撃状態を伸縮で再現する等、様々なギミックを内蔵しています。※試作品のため実際の成形色とは異なります。 | パイロットの叢雲劾フィギュア(立ち、コクピット着座)も付属します。 |
全身が組み上がった状態です。PGならではの重量感を感じることができます。 |
ゲート跡をタッチアップして目立たなくする
ゲート跡をタッチアップして目立たなくさせていきます。ゲート跡が白くなっているのが分かります。 | 今回はリアルタッチマーカー(別売)を使用しました。黒い部分にはグレーを使用。 | ゲート部分にマーカー塗った後、綿棒等で余分な塗料を拭いていきます。 |
グレーでタッチアップした状態です。ゲート跡に塗料がなじみ白化した部分も目立たなくなります。 | 同様に青いパーツにはブルーを使用しタッチアップしていきます。 |
モールドにスミ入れ作業を行っていきます
今回は流し込みタイプのガンダムマーカー スミいれ用(別売)も使用していきます。 | 腰フロントパーツのモールドにスミ入れしていきます。 | 白いパーツにはグレーを使用。細溝内にペン先を当てると、インクを流し込むことができます。 |
はみ出た部分を、乾いた後に拭いていきます。今回はエナメルシンナーをつけた綿棒で拭き取りました。消しゴムを使用して消すこともできます。 | 同様に、薄いグレーのパーツにはブラウンを使用してスミ入れしていきます。パーツ色によって、スミ入れの色を変えると効果的でしょう。 |
スミ入れをした頭部画像です。 | フレーム部のはエナメル塗料のブラック+グレーのエナメル塗料で墨入れをしていきます。塗料は【塗料1:溶剤3】の比率で薄めて使用します。 塗料をつけすぎるとパーツの隙間に塗料が入り込み、割れの原因になりますので慎重に塗っていきましょう。 |
スミ入れをしたM68キャットゥス500mm無反動砲です。 ※試作品のため実際の成形色とは異なります。 |
マーキングシールを貼っていきます
キットには豊富なマーキング用シールが付属します。 | 胸部のマークを貼っていきます。マーキングシールは貼る前に水に少しつけることで、位置決めがしやすくなります。 | 水分を綿棒で拭き取って、シールを固定しましょう。 |
キットにはガンダムデカールも付属します。サーペントテールのマークを再現することができます。 | 貼るデカールを切り出してから、マスキングテープ等でずれないように固定しておきます。ボールペンなどの先の丸いものでデカールをこすり、パーツに転写させます。しっかり転写しているか確認し、慎重に作業していきましょう。 | 腰部にもライン状のマークを貼っていきます。 |
マーキング作業が終わった状態です。 頭部 |
胸部、腰部 | 肩アーマー 左肩のサーペントテールマークは3分割されていて貼りやすくなっています。 |
腕部 | 脚部 |
武器類 | マーキング作業が終わったら、各パーツをトップコートしていきます。 ※ガンダムマーカー スミいれ用はコート剤でにじむことがありますので、テストピースで試しておくとよいでしょう。 今回は装甲、フレーム部によってコートの種類を変えて仕上げをしていきます。白い装甲部分は光沢でトップコートします。 |
トップコートが終わったらパーツを組み上げていきます。フレーム部分はつや消し、武器類は半光沢で仕上げました。 トップコート作業まで終わった状態です。頭部にはキット付属のカラーシールを貼ります。最後にクリアパーツをつけていきます。 |
胸部 | 腰部 | 腕部 |
脚部 | ビームライフル、シールド | M68キャットゥス500mm無反動砲 ※試作品のため実際の成形色とは異なります。 |
以上で作業完了、いよいよPG ガンダムアストレイ ブルーフレームの完成です! |
PG 1/60 ガンダムアストレイ ブルーフレーム 完成
PGガンダムアストレイ ブルーフレームの全身像。 数多くのパーツによって構成され、PGならではの重量感、密度感を感じることができます。トップコート仕上げを分けることにより、独特の質感を持つ作品になりました。光沢、つや消し部分を分けることによって、作品のアクセントにしています。 |
各部ディテール。製作、塗装の参考にしてください。マーキングシール、ガンダムデカールも密度感を高めるアクセントになっています。 |
ビームライフルを装備。可動範囲も広く、ダイカストパーツやラバーシールによりポージングも安定して決まります。 |
ビームサーベルを装備。 |
M68キャットゥス500mm無反動砲。収納状態で腰に懸架することができます。※試作品のため実際の成形色とは異なります。 |
展開した射撃状態は約280mmもの大きさになります。砲身はスライドして伸縮可能です。※試作品のため実際の成形色とは異なります。 |
収納状態のM68キャットゥス500mm無反動砲はジョイントパーツを使用することで腰に懸架することもできます。 |
M68キャットゥス500mm無反動砲を装備。アストレイブルーフレームの特徴的な大型武器をPGで再現。迫力のボリュームになっています。 |
グリップ部はスライドするので保持やポージングも無理なく決まるようになっています。砲身先端は伸縮し、より迫力のある射撃シーンを再現可能です。 |
広い可動範囲を活かし、立て膝の姿勢もとることが可能です。 |
ビームライフル、シールド、M68キャットゥス500mm無反動砲を装備した状態です。 | 製作物一覧 |
製作後記
今回はPGガンダムアストレイ ブルーフレームを題材に成型色フィニッシュを中心とした方法で製作していきました。キットはPGならではのボリュームに加え、広範囲の可動や様々なオプションなど、魅力溢れる内容になっています。
成型色仕上げは、プラモデルが初めてという方にも是非お試しいただければと思います。エアブラシで塗装する環境、時間がないという方にも、キットにひと手間手を加えるだけで大きく完成度を高めることができるオススメの製作方法です。ポイントを抑えた塗装をすることで、ストレート組み状態からぐっと完成度を高めることができます。 ガンプラは色々な製作手法で楽しむことができますので、お好みの方法でキットを楽しんでいただければと思います。 ※試作品のため、実際の成形色と異なる箇所がございます。 |