今回はMGシリーズのジェスタを題材に、システムベースやビルダーズパーツを使用し機体のメンテナンスシーンを製作していきたいと思います。
ジェスタはMGシリーズの特徴でもある外装・フレームパーツを活かし、装甲を外した状態で製作していきます。また、システムベースやビルダーズパーツのフィギュア等を使用し、メンテナンスの情景を再現していきたいと思います。
今回も楽しんで製作していきましょう!※このレポートはテストショットを使用して製作を行っています
今回製作する「MG ジェスタ」まずはキットのランナー状態のご紹介です。 Aランナー |
Bランナー | Cランナー |
Dランナー | Eランナー | F1ランナー |
F2ランナー | Gランナー(2枚あります) | H1、H2ランナー |
I1、I2ランナー | エモーションマニュピレーター、ポリキャップ、ビーム・サーベル ※キットにはカラーシール・マーキングシール・ガンダムデカールも付属します。 |
仮組み
まずはキットの仮組みをして構成を確認していきましょう。 頭部 |
頭部、胸部 | 胸部にはLEDライトユニット(別売)を内蔵することができます。LEDライトユニットを使用することで、バイザー内のカメラ部を発光させることができます。 |
腕部 肘の可動範囲は2重関節で非常に広くなっています。右前腕部にはビーム・ライフルの予備マガジン、左前腕部にはビーム・サーベルを収納可能。 |
腰部 グレネードラックは開閉可能です。 |
脚部 |
バックパック | シールドは展開して自在に可動するアームユニットを介してバックパックに接続します。 | 武装はビームライフル・ビームサーベルが付属。連邦軍パイロットのフィギュアも付属します。 |
ジェスタが組み上がった状態です。 | ビームライフルを装備した状態です。 |
ビルダーズパーツ システムベース001(ホワイト)
メンテナンス用のハンガーにはシステムベース001(別売)を使用します。様々なサイズのキットに対応する他、連結可能・武器のラックも付くなど非常にプレイバリューの高いキットになっています。 |
ベース後部は機体に合わせて幅を選択可能です。また、フットレストも選択式になっているので好みに合わせて製作することができます。 |
ベース本体を組んだ状態です。 | ジェスタをベースに立たせてみた状態です。サイズ的にも問題ないので、MGシリーズにも使用することができます。 |
ビームライフルを側部のラックに懸架することができます。 | 今回は他にも様々な小物を用意し、情景を作っていきたいと思います。こちらはMGシャア専用ザクVer.2.0に付属するリフトです。 | ベースと合わせて、レイアウトを検討していきます。 |
ビルダーズパーツも使用し、情景用の小物を製作していきます。 1/100 MSフィギュア01 |
MSパネル01 | MSタンク01 |
MSフィギュアには様々なポーズのフィギュアが入っています。今回は無重力状態を再現するため、ノーマルスーツのフィギュアを選択しました。 | リフトに合わせて、シチュエーションも検討していきます。 | 手を伸ばしているフィギュアには、0.5mm真鍮線を手に通し、ワイヤー・グリップで移動しているポーズにしました。 |
膝をついているフィギュアは整備シーンに使用します。 | MGボール Ver.Ka(別売)付属のフィギュアも使用しました。バイザー部分は瞬間接着剤で埋めています。 | MSパネルはベースのディティールアップや小物用に使用します。 |
パネルを組み合わせ、側面をプラ板で塞ぎ、箱状に組んだものを製作してみました。 | リード線とMGガンダムMk-II Ver.2.0(別売)付属のフィギュアを組みあせて浮かしてみました。フィギュアは関節でカットし、角度を変えて接着しポーズを変更しています。 | MSタンクにはMG Zガンダム Ver.2.0(別売)付属のフィギュアを合わせて、運搬シーンを作ってみました。こちらのフィギュアもポーズを変更しています。 |
出来上がった小物類を配置し、レイアウトを決めていきます。システムベースの土台を1枚追加し、フィギュアを配置するスペースを作りました。 |
表面処理 〜 塗装
次にジェスタの下地処理を進めていきます。パーツに成型上パーティングラインが入っている箇所がありますので、ペーパーをかけて消していきます。平らな面はプラ板等で当て木をしてペーパーをかけると綺麗な面を出すことができます。 | コクピットハッチの開閉ギミックを活かし、外装も一部外してフレームを露出させます。外装パーツは細かくパーツ分けされているので、バランスを見ながら外すパーツを決めていきましょう。 |
膝、肩の外装パーツをカットして分割し、開いた状態を再現してみます。 | 膝パーツはモールドに沿って、エッチングノコ・デザインナイフで丁寧に切断していきます。一度に切ろうとせず、ゆっくり切れ目を入れる感じでカットしていきましょう。 | 肩パーツも同様にモールドでカットし分割しました。 |
分割したパーツを本体に合わせてみた状態です。 |
全体にペーパーをかけ、塗装前にサーフェイサーを吹き下地処理を行っておきます。 ※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。 |
次に各パーツを塗装していきます。 使用カラー 本体色紺 ※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 |
本体色(大腿部等) |
フレーム色1 | フレーム色2(画像左上) フレーム色3(画像右上) フレーム色4(画像左下) |
白(画像左上) 襟・シールド(画像右上) 黄色(画像左下) |
ライフル1(画像左上) ライフル2(画像右上) バーニア等(画像左下) |
基本塗装が終わったらパーツを組み上げていきましょう。 |
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用 | |||
本体色紺 | ネービーブルー70%+MSブルー25%+ウィノーブラック5%+MSパープル少量 | フレーム色1 | ニュートラルグレー75%+ジャーマングレー25% |
本体色(大腿部等) | エアスペリオリティーブルー40%+ミディアムブルー40%+クールホワイト20%+MSパープル少量 | フレーム色2 | ニュートラルグレー |
白 | MSホワイト | フレーム色3 | ニュートラルグレー80%+ミディアムブルー20% |
襟・シールド | ネービーブルー80%+ミッドナイトブルー20% | フレーム色4 | ニュートラルグレー80%+ライトブルー10%+クールホワイト10% |
黄色 | キアライエロー80%+黄橙色20% | ライフル1 | ジャーマングレー90%+ミッドナイトブルー10% |
バーニア等 | スーパーアイアン | ライフル2 | ライフル1 80%+ニュートラルグレー20% |
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。
全身を組み上げた状態です。分割した外装パーツは最後に接着します。 | ベースに乗せた状態です。 |
次にシステムベースの塗装に入ります。 使用カラー ジャーマングレー80%+ウィノーブラック20% ※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 |
ジェスタを乗せたときの、色のバランスも確認しておきます。 |
細部を筆塗りで塗り分けることによって、ディティールを際立たせていきます。塗料はガルグレー・スーパーファインシルバーを使用しました。
その後、エナメルのブラックでウォッシングをして、汚しも加えていきます。まず塗料1:溶剤3の比率で薄めた塗料を筆で、ムラにならないよう薄く全体に塗っていきます。塗料をつけすぎるとパーツの隙間に塗料が入り込み、割れの原因になりますので慎重に塗っていきましょう。 その後綿棒、ティッシュなどで塗料を拭き取っていきます。拭き取りにくい場合はエナメル溶剤をつけて拭き取りましょう。 |
ジェスタのフレーム部のディティールに、メッキシルバー・スーパーゴールド等の金属色を筆塗りしていきます。スミ入れは外装部分にジャーマングレー、フレーム部はブラック+ハルレッドを使用しました。 デカールはガンダムデカールDX(別売)のアナハイムエレクトロニクスマークや黄色のラインデカール、MGユニコーンガンダム用(別売)のコーション類を使用しました。 |
次はフィギュア等の小物を塗装していきます。 ノーマルスーツの作業員は白・黄色・青の3種に分けてみました。白はクールホワイト+ニュートラルグレー極少量を使用。バイザーにスカイブルー、胸にハーマンレッド、背中のバックパックはジャーマングレーを面相筆で塗装しています。 その後、全体にエナメルのブラック+グレーで軽くウォッシングをかけてスミ入れしておきます。 |
塗装したフィギュアをリフトに乗せてみます。リフトはニュートラルグレーで塗装。タイヤはジャーマングレー・スーパーファインシルバーで塗り分けています。 |
青のノーマルスーツはクールホワイト80%+エアスペリオリティーブルー20%で塗装。 真鍮線は目立たないように、黒染め液を使用し黒にしてあります。 |
パイロットフィギュアも塗り分けてコクピットに配置します。青はミディアムブルー30%+コバルトブルー10%+スカイブルー10%+クールホワイト50%、白はMSホワイトを使用しています。 | 黄色はキアライエロー70%+ガルグレー20%+MSホワイト10%と黄橙色で塗り分けました。 |
MSパネルのボックスやMSタンクもクールホワイト90%+MSグレージオン系10%で塗装し、ウォッシングで汚しを加えてあります。 | MSタンクは黒染めした真鍮線でベースに浮かすかたちにしました。 |
塗装したジェスタ・小物類を配置し、最終的なレイアウトを決めていきましょう。 | 最後にクリアパーツをマスキングしてから、半光沢でトップコートをしておきます。頭部左のセンサーには市販のオーロラテープをクリアーグリーンで塗装したものを使用しました。 |
ジェスタのメンテナンスシーンが完成
MGジェスタは外装パーツを外し、フレームを露出させることでメカニカルな雰囲気に仕上がりました。 |
コクピットの開閉ギミックや、細かく分割されたパーツといったMGジェスタのキット特性を活かしメンテナンス状態にしています。 |
各部アップ。塗装の参考にしてみてください。 |
システムベースとフィギュア等小物類のみの画像です。 |
ジェスタを配置した全景画像です。フレームを露出しメンテナンス状態のジェスタ、様々なポーズのフィギュアにより、ドラマティックなメンテナンスシーンを再現してみました。 |
細部及びフィギュアの画像です。立て膝でバルカンポッドを整備しているシーンにしました。 | コクピット周りには密度を高めて、全体の中でもアクセントにしています。このように粗と密の空間を作ることにより、構図のメリハリや情景の中の物語性を高めることができます。 |
真鍮線でフィギュアを浮かすことにより、無重力状態を視覚的に再現しています。 | シールド裏にも作業員を配置。あまり目にとまらない場所にフィギュアを配置するといった、遊び心も情景を作る楽しさの一つです。 |
黄色の作業員は並べて配置し、作業の様子を見ているイメージになっています。 | MSパネルを使用し製作したボックスや浮かした作業員は膝内部のメンテナンス作業中にしました。 |
パーツ分割により開いた装甲がメンテナンス風景をリアルに演出しています。 | システムベースのくぼみを作業員待避スペースに見立て、作業現場の雰囲気を再現しています。 |
MSタンクを運搬中の作業員とそれを誘導する作業員のシーンにしてみました。このようにタンク等のパーツ類とフィギュアを絡めて様々なシーンを作り出すことができます。 |
側面図です。 |
背面からの画像です。 |
製作後記
今回はMGジェスタとシステムベース等のビルダーズパーツシリーズを使用し、メンテナンスシーンのジオラマを製作しました。
ジェスタはMGキットシリーズの特徴でもある、フレームパーツと細かく分割された外装パーツを活かし、一部外装を外したメンテナンス状態で製作しました。またシステムベースやMSフィギュアといったビルダーズパーツを使用し、メンテナンス用のデッキや様々なシチュエーションのフィギュアを配置しドラマ性を演出してみました。 キットの魅力に加え、多種多様なビルダーズパーツを使用することで、ガンプラ製作の楽しみ方はさらに広がっていきます。 ▼この作例には以下のキットを使用しています
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