今回は2012年2月に発売された待望のキット「MGガンダムAGE-1ノーマル」とMGフルアーマーガンダムなどのパーツを使用し、ミキシング製作していきたいと思います。
MGガンダムAGE-1は組み立てやすい部品構成とプロポーション・可動を両立させたスタイルが特徴のキットです。 部品数が抑えられ組み立てやすくなっていますが、各所に細かなディテールが配置された密度の高いキットになっています。
今回はMGフルアーマーガンダムなどのパーツをミキシングし、オリジナルアレンジでガンダムAGE-1のフルアーマーモデルを製作していきます。
ガンダムAGE-1を好みのスタイルでオリジナリティ溢れる作品に仕上げていきます。
今回使用する「MG 1/100 ガンダムAGE-1 ノーマル」
パッケージです。 | パッケージでは設定資料や迫力の完成画像を見ることができます。 | パーツのランナー状態です。 Aランナー |
Bランナー | Cランナー | Dランナー センサー部はクリアグリーンで成型されています。 |
Eランナー | Fランナー | Gランナー |
Hランナー | Iランナー | Jランナー |
Kランナー | MPランナー | ポリキャップ ビームサーベル |
マーキングシール、ガンダムデカール、シルバーシール、パネルステッカー | それではキットを仮組みしていきましょう。 頭部完成画像 |
胸部完成画像 |
頭部、胸部完成画像 | 腕部完成画像 | 腰部完成画像 |
足首完成画像 | 脚部完成画像 | ビームサーベルの刃はサーベル、ダガーが各2本付属します。 |
仮組みが完了した状態です。 ガンダムAGE-1独特のプロポーションを見事に再現しています。 |
ドッズライフル、シールドを装備した状態です。 | 可動範囲はとても広く、様々なポージングができます。 |
ミキシングの工作を進めていきましょう
ミキシングで使用するMGフルアーマーガンダム(別売)のパッケージです。 | MGガンダムVer2.0を素体とする構成のキットですので、フルアーマーの外装も細かく分割されています。部品構成を確認し、ミキシング案を検討していきましょう。 |
ガンダムAGE-1にフルアーマーガンダムの外装パーツを仮で付けてみます。今回は頭部・肩・腕部・腰部・脛・バックパックが改造箇所になります。 | ライフル、バックパックのキャノンはガンダムAGE-1のデザインラインに合うよう、パーツを変更します。キャノンにはMGデュエルガンダム(別売)のレールキャノンを使用していきます。 |
それでは各部の工作に入っていきましょう。 頭部にはアンテナ基部を移植し、よりオーソドックスなガンダムフェイスに近づけていきます。MGフルアーマーガンダムのLランナー10番パーツを使用します。パーツ裏の取り付け用ピンをカットし、アンテナをはめる部分もパテや瞬間接着剤などで埋めて成型しておきます。 |
肩はAGE-1の肩パーツにフルアーマーガンダムの外装パーツを被せます。 フルアーマーガンダムMランナー16番パーツ裏は、図のように干渉する部分をカットしてから被せます。 |
フルアーマーガンダムの2連装ビームライフルのグリップ部分は、AGE-1のドッズライフル グリップ部に変更します。 AGE-1 Kランナー3番パーツは図のラインでカットしておきます。 |
右の下腕部は画像のような構成になります。 フルアーマーガンダムPランナー3番パーツも図のようにカットし、塗装後にグリップと接着します。 ※Pランナー3番パーツの切りとった残りの部分もバックパックで使用しますので、無くさないようにしましょう。 |
2連装ビームライフルの銃身部分はMGウイングガンダムゼロEW(別売)のバスターライフルのパーツを使用します。バスターライフルの銃身部分を図のようにカットして、こちらも塗装後に接着します。 | シールドのマウントは、左腕に直接マウントパーツをつけるかたちにしていきます。フルアーマーガンダムMランナー18番パーツのはめこみ部を図のラインでカットしておきます。 |
カットした部分にAGE-1シールドマウント用のKランナー13番パーツを、塗装後に接着します。 | 次に脛部分を改修していきます。フルアーマーガンダムPランナー12・13番パーツの取りつけ用ピンをカットします。 | 干渉部分がなくなり、AGE-1の脛との隙間がなくなりました。脛横のパーツは塗装後に接着します。 |
フルアーマーガンダムNランナー11番パーツの膝アーマーは下部のピンをカットしておきます。 | これで脛部分の改修は完了です。フルアーマーガンダム脛下部の外装はAGE-1 Hランナー7・8番パーツを外すことで、前後ではさみ込むことができます。 | 次にバックパックのキャノンの工作に入ります。 砲身はMGデュエルガンダム(別売)付属のレールキャノンを使用します。バックパックとの接続にはフルアーマーガンダムPランナー17番パーツをカットして使用します。 |
先ほどカットしたPランナー17番パーツと、ライフルのグリップで使用したPランナー3番パーツを接着します。負荷がかかる部分なので、ピンバイスで穴を開け1mm真鍮線で補強しておくとよいでしょう。 | レールキャノン基部の取り付け用ピンをカットし、接続用に工作したパーツを砲身内部にはめ込みます。 これでキャノンの工作は完了です。 |
バックパックのパーツはAGE-1(Fランナー24番パーツ)・フルアーマーガンダム(Pランナー14番パーツ)それぞれの取り付け用ピンをカットし、干渉しないようにしておきます。 |
一通りの改修作業が完了した状態です。腰前部にはフルアーマーガンダムMランナー13番パーツを被せています。 バランスをチェックし、各パーツのゲート処理・表面処理をしていきましょう。 ゲートを少し残してニッパーでカットし、ペーパーでゲート跡を削り処理していきます。今回は400番から始め、800番まで使用しました。 |
次にサーフェイサーを吹き、下地処理をしておきます。 ※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。 |
下地処理が終わったら塗装に入っていきましょう
本体色グリーン1 今回はウェザリングを加えるので、若干明るめの色味に調色してあります。 |
本体色グリーン2 | フレームパーツ1 ※ABS樹脂パーツは塗料をつけると割れるおそれがあります。ご注意ください。 |
本体色ホワイト | バーニア部(画像左上) フレームパーツ2(画像右上) フレームパーツ3(画像左下) オレンジ(画像右下) |
キャノン、ライフル1(画像左上) キャノン、ライフル1(画像左上) キャノン、ライフル3(画像左下) キャノン、ライフル4(画像右下) |
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用 | |||
本体色グリーン1 | オリーブドラブ40%+モウリーグルーン30%+畳色20%+クールホワイト10% | 本体色グリーン2 | 「本体色グリーン1」75%+畳色25% |
本体色ホワイト | クールホワイト80%+ガルグレー15%+ミッドナイトブルー5% | フレームパーツ1※ | ニュートラルグレー85%+ジャーマングレー15% |
フレームパーツ2 | ジャーマングレー80%+ニュートラルグレー20% | フレームパーツ3 | ニュートラルグレー85%+クールホワイト15% |
バーニア部 | スーパーアイアン | オレンジ | オレンジイエロー85%+クールホワイト15% |
キャノン、ライフル1 | ジャーマングレー70%+ニュートラルグレー30% | キャノン、ライフル2 | ニュートラルグレー20%+クールホワイト20%+ジャーマングレー10% |
キャノン、ライフル3 | ジャーマングレー80%+ミッドナイトブルー20% | キャノン、ライフル4 | 「キャノン、ライフル3」75%+ニュートラルグレー25% |
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。
頭部パーツ構成です。 マスク部のBランナー2番パーツはマスキングし、オレンジ・グリーンを塗り分けておきます。 |
頭部画像です。 アンテナ基部はここで接着しておきます。 |
胴体画像です。 バックパックはここで接着しておきます。 |
脚部画像です。 脛外装パーツもここで接着しておきます。フルアーマーガンダム膝外装Nランナー11番パーツは、AGE-1膝上部で接着・固定するかたちになります。 |
塗装作業が一通り終わった状態です。 グリーン基調のカラーリングにより、フルアーマーのイメージにかなり近づいてきました。 |
次にデカールを貼っていきます。 今回はMGフルアーマーガンダム用とMG Gアーマー用を使用しました。 |
デカールは各部のバランスを見ながら、丁寧に貼っていきましょう。デカール貼付け後はマークセッターでしっかり固定しておきます。シールドにはキット付属のE.F.F.マークも使用しました。 | デカール貼付けが完了した状態です。この後つや消しクリアーでトップコートをしておきます。 ※クリアーパーツは外しておきます。 |
もトップコートが済んだ状態です。全体のバランスも確認しておきましょう。 |
次にエナメル塗料で墨入れを兼ねたウォッシングを行っていきます。 つや消しブラック+グレーを【塗料1:溶剤3】の比率で薄めて使用します。 |
薄めた塗料をパーツ全体に塗っていきます。 塗料をつけすぎるとパーツの隙間に塗料が入り込み、割れの原因になりますので慎重に塗っていきましょう。 |
次に綿棒・ティッシュなどで塗料を拭き取っていきます。 拭き取りにくい場合はエナメル溶剤をつけて拭き取りましょう。 |
全体にウォッシングをした状態です。塗料の拭き取り漏れがないか確認しておきましょう。 | 次に往年のMSVシリーズをイメージしたシルバーでの剥げ表現も加えていきます。エナメルのシルバー+グレー、ブラックを面相筆で、筆のかたちが残らないよう細かく塗っていきましょう。今回は抑えめにしましたが、汚し表現は好みに応じて加えてみてください。 | AGE-1にはカメラアイと胸クリアーパーツ用に、シルバーシールが付属します。これを使用し発光状態を表現することができます。 |
もう一度つや消しトップコートを吹き仕上げに入ります。 バックパック、キャノンのセンサーにはラインストーン・クリアブルーで塗装したオーロラシールを貼ります。 最後にクリアーパーツを付けて、ガンダムAGE-1フルアーマーがいよいよ完成です! |
ガンダムAGE-1フルアーマーの完成です
フルアーマーガンダムの外装により、マッシブで無骨なプロポーションになりました。 | ||
ウェザリングを加えたグリーン基調のカラーにより、大きく印象が変わっています。 |
頭部アップ画像です。 | フルアーマーの外装を付けても、可動には支障がない構成になっています。 |
2連装ビームライフルは、パーツを変更することによりAGE-1のラインにもフィットしています。 | シールドは腕に直接マウントするかたちになっています。 |
可動範囲も広く、様々なアクションポーズをとることが可能です。 |
ビームサーベルを装備した状態です。 ※アクションベース1 クリアは別売りです。 |
アクションベースを使用すれば、空間戦闘をイメージしたポージングが可能です。 ※アクションベース1 クリアは別売りです。 |
製作後記
今回はMGガンダムAGE-1ノーマルを題材に、フルアーマーガンダムなどのパーツをミキシングしてオリジナルのフルアーマー化をしてみました。
MGガンダムAGE-1はシンプルなパーツ構成で、ミキシングなどの改造もしやすいキットになっています。
これからも広がるガンダムAGEの世界で、色々なバリエーション機体を想像しながら作り上げていくのもガンプラの醍醐味かと思います。 ※ABS樹脂への塗装は、破損する恐れがありますので、ご注意ください。 ▼この作例には以下のキットを使用しています
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