今回はガンプラEXPO2011で販売されるクリアバージョンを使用し、様々な塗装表現でクリアバージョンをさらに楽しむ作り方をご紹介いたします。

まずはRG 1/144 RX-78-2 ガンダム メカニカルクリアVer.を製作します。
RGガンダムは1/144スケールの中にアドヴァンスドMSジョイントを内蔵し、細かなモールドやパーツ分割により密度の濃い精密モデルになっています。

今回ご紹介するのは再現されたフレームとクリア成型された外装パーツを活かす方向で、フレームを金属色で塗り分けメカニカルな雰囲気の作品に仕上げていきたいと思います。

クリアバージョンを塗装でひと手間加えてさらに楽しんでいきましょう!
 仮組み・プロポーションの検討
今回使用するRG 1/144 RX-78-2 ガンダム メカニカルクリアVer.の外装パーツです。クリア成型により透明の美しいパーツになっています。 フレームパーツはメタリック系の成型色になっています。  
まずは仮組みを進めていきましょう。クリアパーツはランナーから切りはなす際、パーツ間近でカットするとその部分が白化するおそれがあります。ゲートを少し残して、カッター・デザインナイフでゲート部を処理するとよいでしょう。 本体の仮組みが終わった状態です。 頭部E1ランナー17番パーツは一度はめると外しにくくなりますので注意しましょう。
 ミキシングをするにあたり、各部位ごとにパーツを比べて見ていきます
今回はフレームパーツのみを塗装していきます。塗装前にサーフェイサーを吹き表面のチェックも行っておきます。傷・ヒケ等があれば修正しておきましょう。※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 今回はクレオス社製Mr.カラースーパーメタリックシリーズをフレームパーツ塗装に使用していきます。 スーパーファインシルバーを塗装した状態です。光沢がとても美しいです。
スーパーアイアンを塗装した状態です。シルバーよりも重厚なイメージの金属色です。 スーパーチタンを塗装した状態です。やや茶色がかった金属色になります。 スーパーゴールドを塗装した状態です。やや赤味のある綺麗な金色が表現できます。
胸部・腰部は先にスーパーゴールドを塗装し、マスキング処理をしてから次の色を塗装しました。 今回メッキシルバーNEXTも使用してみました。エアブラシ塗装でメッキ調の金属光沢を表現することができます。 まずは塗装を行うパーツにウィノーブラックを塗装していきます。光沢のある表面になるように塗装していきましょう。
次にメッキシルバーNEXTを塗装します。メッキ調のとても美しい金属色が手軽に表現でき、作品のアクセントにもなります。 関節部1(画像左上)、関節部2(画像右上)、関節部3(画像左下)、腰部装甲(画像右下) 関節部4(画像左上)、関節部5(画像右上)、関節部6(画像左下)、関節部7(画像右下)
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用
関節部1スーパーファインシルバー85%+クリアブルー15%関節部2スーパーファインシルバー
関節部3メッキシルバーNEXT腰部装甲スーパーゴールド→メッキシルバーNEXT
関節部4スーパーアイアン関節部5ダイヤモンドシルバー(Mr.クリスタルカラー)
関節部6スーパーアイアン70%+スーパーファインシルバー30%関節部7スーパチタン
※関節等のABS樹脂パーツは塗料をつけると割れるおそれがあります。ご注意ください。
塗装したフレームパーツを組み上げた状態です。色分けしたことにより、精密かつ重厚なイメージを表現できました。
組み上げたフレームパーツに外装パーツを付けていきます。小さいパーツも多いので、慎重に組み立てていきましょう。頭部カメラ部はキット付属シールの上部余白をカットし使用しました。 コアファイター・アムロフィギュアもクリア成型で美しく仕上がります。作業が終わりいよいよRGガンダム メカニカルクリアVer.が完成です!
 完成編
まずは本体のみの状態です。クリアパーツ越しに見える金属色のフレームパーツがメカニカルな雰囲気を醸し出しています。
左半身の外装を外した状態です。RGガンダムの内部機構が見え、緻密な部品の構成で組みあがっているのがよく分かります。
胸部の拡大画像です。ダクト部のスーパーゴールドがいいアクセントになっています。 コアファイター・アムロフィギュアもクリア成型で見栄えがするものになっています。コアファイターはコアブロックに変形し、ガンダムの胴体に収納可能です。
ビームライフル・シールドを装備。ビームライフルの塗装にはスーパアイアンを使用しました。 ハイパーバズーカを腰部にマウントしたフル装備状態です。
アドヴァンスドMSジョイントを内蔵しているので、可動範囲が広く様々なアクションポーズをとることができます。 ビームサーベルを装備。
 製作後記
今回はクリアバージョン製作の第1回として、RG 1/144 RX-78-2 ガンダム メカニカルクリアVer.を使用し、フレームを金属色で塗り分けメカニカルな作品に仕上げてみました。

組み立てるだけでも充分見栄えのするクリアバージョンを、塗装でひと手間加えることでさらに味わい深い作品に仕上げることができます。

RGガンダムの特徴でもあるフレームパーツを金属色で塗り分けることで、さらに精密感・重厚さのある作品が完成しました。 クリアバージョンも様々な表現を施すことで、色々な楽しみ方で製作することができます。 是非お好きなキットで作品製作を楽しんでみてください!

※アドヴァンスドMSジョイントを含むABS樹脂への塗装は、破損する恐れがありますので、ご注意ください。

第2回「MG 1/100 量産型ザク Ver.2.0 クリアカラー」を楽しむ 編