身近なツールと簡単なテクニックで自己流カスタマイズもかっこよくてきちゃう!

Fun to build! カスタマイズ講座

あの作例はこうして完成した…

2017年4月から9月まで、2か月ごとに応募期間を設け、バンダイ公式カスタマイズコンテストFun to build! ガンプラカスタマイズサーキットが開催されます。

4-5月のテーマの1つは「量産型」

キービジュアルにも使用された作例がどのように完成したのか。
川口名人監修のもと、誰でも簡単にできてしまう、お手軽テクニックを紹介いたします。

製作コンセプトを立てよう!

『量産機』らしい機体を作るには?

① 量産型MSのパーツを使えばカスタマイズも簡単!

量産型の機体とは、試作機体による試験データの収集を重ね、あらゆる問題点をクリアした、いわば“完成品”として大量生産された機体です。ガンダムの世界で代表的なのがジムやザクです。基本的に同じ規格・仕様で生産されることから、ジムやザクといった量産機のパーツをチョイスすることで、容易に「量産型」を再現できます。

② 機体の役割を決めると装備も決めやすい!

同じ規格・仕様で大量生産される量産型の機体ですが、戦闘中の役割や搭乗パイロットの個性によって装備する武器や装甲が変わってくるはずです。製作を開始する前に、自分なりの設定を考えると作りやすいです。

③ 運用される場面に合った塗装・仕上げをしてみよう!

同じ量産型機体でも、運用される環境に合わせた塗装が施されていたり、エースパイロットのパーソナルカラーになっていたりと、そのカラーリングは機体によって様々です。
熱砂地帯での運用を考えるなら、サンドカラーに塗装してウェザリングにより砂埃を再現するなど、運用される場面に合った塗装・仕上げをすることで、より作品にリアリティを持たせることができます。

製作テクニックを解説!

役割の異なる4機の機体で小隊編成を再現!!
今回は地球連邦軍のMS4機小隊という設定で製作していきます。
まずはそれぞれの機体に役割を設定し、それに応じた装備やベースとなるキットを選定していきます。
① 隊長機

まずは隊長機です。
指揮官機にあたる機体は、一般機とは違いグレードの高い量産機をイメージします。
今回は飛行可能で高性能な機体、ゼータガンダムをチョイス。
頭部をジム・カスタムの物に付け替えます。

POINT
ジムヘッドにすることで隊長機であっても量産機であるという演出をします。
② 白兵戦型ジム
前衛から中衛で行動する白兵戦型は機動力重視のため軽装備という設定でカスタマイズします。
射撃兵器はジム・カスタムのジム・マシンガンを持たせます。
POINT
手首のボールジョイントの径が若干違う事があります。そんな時は、細く切った両面テープをボールジョイントに巻きつけ手首に差し込むと、ボールジョイントがはずれにくくなります。工夫次第でパーツに手を加えることなくカスタマイズする事もでき、元に戻したいと思った時も容易です。

近接戦強化にシールド裏にビーム・サーベルを4本を接着します。
HG MSオプションセット7のアサルトナイフを右腕のシールド用のジョイントを利用して装備させます。

青丸内を加工、腕のジョイントに接着します。

③ 火力支援型ジム
後衛にて支援射撃を行う火力支援型は火力重視の多武装を意識してカスタマイズします。
HG MSオプションセット7から長距離レールガンとショートバレルキャノン2門装備。
攻撃兵器をオプションセットのみでカスタムしてみます。
長距離レールガンのパックは腰のリアアーマーに接着、レールガン本体はサイドアーマーに接着します。
いきなり接着するのが怖い場合は、両面テープやマスキングテープなどで仮止めして、ポーズをとらせてパーツ同士が干渉しないかチェックすると良いでしょう。

サイドアーマーの予備マガジン取り付けピンは切り飛ばします。

POINT
パーツを仮止めした時、各部を可動させてパーツ同士が干渉しないか確かめてみましょう。
せっかくカスタマイズしても、その結果ポーズを付ける事が出来なくなってしまうと本末転倒です。
今回は、腰のひねり、脚の可動への影響が考えられます。仮止めした時点で該当箇所を実際に動かして確認すると、失敗を未然に防ぐことができます。
ショートバレルキャノンはバックパックに装備します。バックパックのディテールを利用して位置を決め、3mmのドリルやピンバイスで穴をあけて取り付けます。開けた穴にジョイントのピンを挿し位置を調整して完成です。
④ 重装甲型ジム
前衛で敵と肉薄する重装甲型は前面装甲を増加。防御力を強化という設定でカスタマイズします。
シールドは陸戦型ジムの物にジム・カスタムのシールドを重ねて大型化します。
両面テープで仮止め、腕に装備させて位置を調節してみましょう。
問題なければ接着して完成です。

汎用アーマーBは切り離して使用します。

本体にはMSアーマー01とMSパネル01を使用し装甲板を足していきます。コックピット周り、肩や股間の可動部を重視して装甲を足していくと説得力が生まれ、リアリティが増すでしょう。
装甲のレイアウトを決めたらまず。両面テープなどで仮留めをして、全身のバランスを見ましょう。
良いと思えるバランスが取れたら一枚一枚丁寧に接着していきます。
POINT
アーマーを追加したい個所に大まかに両面テープを貼りアーマーを仮止めします。
両面テープを使用した仮止めは何度でもやり直す事が出来ます。貼って剥がしてを繰り返し、自分のカッコイイと思えるバランスを見つけましょう。
※塗装した面の上から仮止めする際は、両面テープを剥がす時に
一緒に塗膜が剥がれてしまうことがありますのでご注意ください。

塗装してみよう!

機体色はミリタリー感を出すため都市迷彩をイメージしたグレーで統一。
塗装色を統一することで、量産機だという説得力も増します。関節や武装をメタリックで塗装します。
POINT
ツヤの無いソリッドな機体色に対して、正反対の光沢のあるメタリックで関節を塗ることにより、全体にメリハリをつける事ができ、装甲の隙間から見える金属感は重厚感とリアリティを与えます。
最後にウェザリングですが、隊長機は飛行できるため汚し塗装はあえてしません。
陸戦ジムは常に爆風や硝煙にさらされている事を考慮しウェザリングカラーで汚し仕上げをします。

完成!

「量産型」カスタマイズは、特徴を考えよう!!

「改造」「ミキシング」と言われて何をしたらいいかわからないという方は多い思います。とにかく色々なパーツを付けていくということだと、完成した時に特徴のわからない機体になりがちです。RPGゲームのキャラメイクや、パーティーの構成のように、役割や特徴を決めてそれに合ったパーツを選び付けて行くと、「作っているもの」「作りたいもの」がはっきりしてきます。
本講座で学んだテクニックを活かして、カスタマイズサーキットに応募してみよう!

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