ROAD TO G40 第2回
諸岡由輔
企画マーケティングチーム
バンダイホビーセンター
記念すべき「ガンダム40周年」および「ガンプラ40周年」を迎えるにあたり、我々ホビー事業部は今回の商品を通してガンプラに新しい試みを取り入れられないかと思ったのが始まりです。おかげ様でガンプラ発売から40年を迎え、我々も日進月歩でモノづくりの技術を蓄積してきましたが、我々とは異なる視点でモノづくりをしている方とタッグを組めれば、ガンプラのイノベーションが起こせるのではないかと思い、今回のプロジェクトが発足しました。そこで世界で活躍する工業デザイナーの奥山氏にオファーさせていただき、我々のガンプラ40年で培った技術と伝統に、工業デザイナー目線というエッセンスを入れることで、今までのガンプラとは違うアプローチをしています。
特に着目していただきたい今回の商品ポイントは「可動」と「外観フォルム」になり、今までにない可動構造や可動位置と流れるような外観フォルムを取り入れています。一つひとつの可動や外観フォルムの面構成の一枚一枚が、ガンダムのプロポーションやポージングの美しさに繋がったと感じています。今回の商品は開発に携わったメンバーたちの、こだわりと情熱が詰まっていますので、ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。
岩谷心太
開発設計チーム
バンダイホビーセンター
普段、我々の設計チームは1/144HG商品を設計する際に設定画稿を頼りに設計を進めています。しかし、今回の商品は、設定画稿以前に可動構造を検証することが重要な工程となりました。
プラモデルという制約の中で、今回のアイデアやコンセプトをいかに商品へ落とし込めるかを検証し、外観フォルムと可動構造の両方の側面から検討する必要があったのです。そのためにはCADで設計を検証し、試作造形で現物を確認するという工程を繰り返して、商品のブラッシュアップをしていきました。新しい可動構造をふんだんに取り入れていますので、検証にはいつも以上の時間がかかりましたが、我々も納得のいく商品を設計することができました。
今までとは違う組みごたえもある商品となっていますので、各パーツや構造に注目しながら組み立てていただけると新たな発見ができるかもしれません。