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環状線

山手線
大阪環状線

【その1】

2017年は環状線に注目!

 東京の山手線、大阪の大阪環状線。2016年末から大阪環状線には新型車両の323系が投入、山手線にも昨年より営業運転を開始したE235系の本格投入が始まり、両線とも同じタイミングで新しい車両にリニューアルされます。
 当然、新しくやってくる車両があれば消え去る車両もあるわけで、消える車両に名残を惜しんで両線を訪問する鉄道ファンの数もきっと増えることでしょう。山手線と大阪環状線は、2017年の注目度ナンバー1・2を争うことは間違いなしです。
 Bトレインショーティーでも、2017年はこの二大環状線を大いに盛り上げていきますよ!

   ▲2017年より本格投入が始まる山手線のE235系。
   ▲2016年末からいよいよ営業運転が始まる大阪環状線323系。[photo:辻 邦彦]

東京大阪、同じ環状線でもこんなに違う

 山手線も大阪環状線もどちらも大都市を走る環状線ですが、路線の性格はまったくといっていいほど異なり、逆に同じところを探すのが難しいくらいです。それだけに両者ともに際立った個性を楽しむことができます。

1)車両編

統一の山手線・バラエティの大阪環状線

 山手線の車両は2016年現在、E235系が1編成使われている以外はすべてE231系500番台に揃えられています。103系が山手線に投入されて以来、山手線の車両は基本的に1形式に揃えられるのが通例。車両の検査などを考えると、同じ車両でそろえたほうが都合がいいのです。
 一方大阪環状線は、現状で103系と201系が混走しています。さらに103系は運転台の高さが異なる車両やリニューアルのしかたの違いなど、外見のバラエティは豊富。ラッピング車両も数多く走っており見ていて飽きません。
 しかも早朝など、関西本線の221系や阪和線の223系がアルバイトで大阪環状線の運行を担当したりしています。
 このように大阪環状線は実にさまざまな電車が走っていて楽しい路線なのですが、鉄道ファンがいくら楽しくても車両管理の面でいうとあまり好ましいことではありませんし、4ドアの103系・201系と3ドアの221系・223系・225系が混ざって運用されているのは旅客案内状も問題です。
 そこで、こういった問題を一気に解決するのが新型車両の323系というわけです。扉は3ドアに揃えられ、車両システムも225系などと共通のものになります。

   ▲山手線は2015年までE231系500番台で統一されていました。103系の時代から山手線の電車はひとつの形式で統一するのが基本です。
▲大阪環状線は103系と201系。ラッピング車ありリニューアル車ありで「今度の電車は何が来るかな」とワクワクしてしまいます。
   ▲大阪環状線=オレンジ色の電車、と思ったらさにあらず。ときどき関西本線の電車がアルバイトで大阪環状線の運用をこなしていたりもします。

2)運行編

ぐるぐる回る山手線・意外と回らない大阪環状線

 山手線の線路には、山手線の電車しか走りません。私鉄のように他の路線の電車は乗り入れてこないのです。ですから寝過ごしても目覚めたときは山手線のどこかの駅となり、見知らぬどこかの駅で降りて途方にくれる、ということもありませんし、すべてが各駅停車なのでうっかり目的の駅を通過してしまうということもありません。
 山手線のほぼ全区間に渡って、快速に相当する路線が併走していますが、必ず別の線路を走り、一部を除きホームも別なので、乗り換えはちょっと面倒ですがうっかり乗り間違えるということは京浜東北線と併走する田端~田町間を除いてまずありません。
 対して大阪環状線は、複線の線路に関西本線からの電車、阪和線からの電車が乗り入れてきます。ですから行先も環状線だけでなく奈良行きだったり関西空港行きだったり和歌山行きだったり……。種別も特急。快速、直通快速、区間快速、関空・紀州路快速、大和路快速などそれはもういろいろやってきますし、快速の中には通過駅がある列車もあります。むしろ「環状線」の名に反してぐるぐる回る列車は全体の1/3程度しかありません。
 ですから大阪環状線で行先を確認しないと、気づいたら和歌山方面に行ってしまったり、ユニバーサルスタジオジャパンに行ってしまったりということがありえます。
 このように実にややこしいのですが、慣れてしまえば乗り換えなしであちこちに速達してくれてとても便利ですし、同じホームで乗り換えができるのでとても楽。何より駅で電車を眺めているだけでもいろいろな電車がやってきてとても楽しいのが大阪環状線の魅力です。

   ▲山手線の線路には山手線の電車しか走りません。画像は高田馬場駅ですが、埼京線や湘南新宿ラインの電車は山手線に並行した専用の線路を走ります。
   ▲関空・紀州路快速とすれ違う大阪環状線の電車。大阪環状線の線路には関西本線・阪和線などからさまざまな電車が乗り入れてきます。

3)沿線風景

ターミナルを結ぶ山手線・郊外を走る大阪環状線

 山手線は池袋・新宿・渋谷・東京・上野といった東京都心の主要エリアを結んでいるため、沿線はビルが立ち並んでいます。代々木~渋谷付近や森や鶯谷付近にちょっとした森が見えますが、あくまで例外です。
 しかもこれらのターミナルには、私鉄がたくさんの旅客をターミナルまで運んでくるため、山手線は終日大混雑。ラッシュ時2分30秒ごと、日中でも約4分ごとに電車がやってきます。
 一方大阪環状線の車窓は、大阪駅・京橋駅周辺などはそれなりにビルも建っていますし、天王寺駅には高さ300mをほこる『あべのハルカス』もありますが、全体的には比較的閑静な住宅エリアや工業地帯を走ります。そのため環状線内で完結する移動はそこまで多くなく、環状線を周回する電車は昼間になると15分間隔。1時間に4本しか走りません。とはいえ前にも書いたように、奈良や和歌山から快速・特急が多数直通するため、列車の本数自体は山手線にひけをとりませんし、大阪~京橋~天王寺間は区間電車も走っているので、移動に不便ということはありません。
 これは大阪では私鉄が独自のターミナルを持っており、また、大阪都心部へは大阪市営地下鉄が乗り入れているためで、東京で言う山手線の役割は大阪環状線ではなく、大阪市営地下鉄御堂筋線が担っています。

   ▲ビルに囲まれた中を走るのが山手線。沿線がどんどん開発され、しばらく見ないと風景が様変わりしていることもあります。
   ▲大阪駅から6つ目の大正駅から見た〈くろしお〉。大阪環状線はビル街よりも、マンションや工場・住宅地といった郊外を走ります。
   ▲大阪では都心部への輸送は大阪市営地下鉄が担っています。中でも御堂筋線は日本の地下鉄でもっとも輸送量の多い路線。10両編成の電車が昼間でも4分ごとに走っています。

4)何周しても「発見」がある

 山手線と大阪環状線、路線の性格はまったく異なりますが、つまるところそれだけ両路線とも個性的なのです。
 常に他の路線が並行し、さまざまな列車とすれ違う山手線、ひとつの複線を譲り合いながら、さまざまな電車が行きかう大阪環状線。どちらも電車好きにはたまらない路線で、何周しても何らかの発見があります。
 両路線に関連したBトレインショーティーも多数発売されています。両方の路線に乗ってみて、出会った電車をコレクションするとかなりの数になりますし、いろいろイメージが膨らむこと間違いなしです。
 2017年はこのふたつの環状線に注目しましょう!


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