今回はMGリゼル隊長機にオリジナルアレンジを加えて、MS形態でリ・ガズィカスタムをイメージした作品を製作していきます。
MGリゼル隊長機は長大なメガ・ビーム・ランチャーを備えた特徴的なシルエットを再現し、複雑なウェイブライダーへの変形も可能な好キットになっています。
今回はZ系のリ・ガズィ、ゼータプラスのパーツを使用したミキシング製作で、オリジナルアレンジの機体を製作していきたいと思います。
多くのバリエーションが存在するMGシリーズのキットを使用すれば、お好みのオリジナル機体を製作することが可能です。
今回使用する「MG 1/100 リゼル(隊長機)」
パッケージです。 | 説明書には詳細な機体解説があり、読み応えのあるものになっております。 |
まずはキットを仮組みしていきましょう。 メガ・ビーム・ランチャーを備えたバックパックユニットが特徴的な、リゼル隊長機のシルエットを見事に再現しています。 |
ミキシングの工作を進めていきましょう
まずは頭部をZガンダム系のフェイスに変更していきます。リゼルの頭部フレームパーツ、Iランナー12番パーツのマスクにあたる部分をエッチングノコ等で慎重にカットします。カットした面はペーパーで整えておきましょう。 | フェイス部分はMGゼータプラス(別売)のAランナー17番パーツ・Bランナー10番パーツを使用します。(今回はゼータプラステストカラーを使用しました。)フレームパーツと干渉するので、ゼータプラスAランナー17番パーツの取り付け用ピン部をカットします。 | 取り付け用ピン部をカットした状態です。フレームパーツとの合いを見ながら、ペーパー等で微調整をしていくとよいでしょう。 |
加工したゼータプラスのフェイス部をフレームに合わせた状態です。この段階では両面テープで位置合わせをしておき、塗装時には外せるようにしておきます。また、リゼル頭部外装パーツと干渉する為、フェイス部の鼻にあたる箇所もカットしておきます。 | 次にフレームに頭部外装パーツを付けて、アンテナの加工に入ります。今回アンテナにはMG Hi-νガンダムのパーツ(Cランナー13番パーツ・Hランナー6番パーツ・Kランナー13番パーツ)を使用しました。 | まずはHi-νガンダムHランナー6番パーツ裏の取り付け用ピンをカットします。 |
次にリゼル頭部外装前部の取り付け用ピンもカットします。 | 加工したアンテナパーツを合わせて、頭部の工作は完了です。アンテナはこの段階では両面テープで位置を確認しておき、塗装後に接着します。 |
次は肩部の加工をしていきましょう。肩アーマー・肩関節にはMGリ・ガズィのパーツを使用していきます。 | リゼルの腕パーツとの接続は、リ・ガズィ側の軸が若干細いので瞬間接着剤で軸を太らせて調整します。また、リゼルの肩軸にも同様の加工をしておきます。 | 頭部・肩部の工作が終了しました。他のパーツと合わせてバランスを確認しておきましょう。 |
次に下半身の工作に入っていきます。全身のバランスを確認して決めていきましょう。 | 腰前部のAランナー9番パーツを下向きに付けた状態です。 | さらに腰サイドアーマーをゼータプラスのビームキャノンに変更した状態です。今回はこのかたちを選択して進めていきます。 |
ビームキャノンの接続を調整していきましょう。リゼルの接続用フレームパーツを、図の位置でカットし接着します。上が接着した状態になります。 | 加工したフレームパーツと合わせた状態になります。フレーム側の軸が若干細いので、瞬間接着剤で少し太らせておきました。 | 加工したビームキャノンを下半身に付けた状態です。 |
上半身とのクリアランスも確認しておきましょう。 | 腰前部のAランナー9番パーツは、Aランナー10番パーツと干渉する箇所を3mmカットし、位置を奥に修正しました。 | シールドはリ・ガズィのものを使用していきます。リゼルの腕に直接マウントする方式に加工していきましょう。リゼルのシールド用Jランナー8番パーツを図のようにカットしておきます。 |
リ・ガズィシールドの接続部に加工したパーツを接着し、腕に直接マウントできるようにしました。これでミキシングの工作は終了となります。 | 塗装に入る前に、パーツのゲート処理・ペーパーがけをしていきます。成型上生じたヒケもパテで整面しておきましょう。 | ペーパーがけをした状態です。ペーパーは400~800番を使用しました。 |
全身の状態を見て、バランスをチェックしておきましょう。 |
武器を付けた状態になります。 |
1mm・1.5mmの細切りプラ板を追加し、ディティールも増やしてみました。 | 塗装前にサーフェイサーを吹き表面のチェックも行っておきます。 ※サーフェイサーはラッカー系塗料です。ABS樹脂は割れる場合がありますので注意してください。 |
各パーツを塗装していきましょう。
今回はリ・ガズィカスタムの配色をベースに塗装していきます。 本体色1:モウリーグリーン・インディブルーは少しずつ加えて色味を見ながら調色していきましょう。 |
本体色2 | 白(画像左上)、黄色(画像右上) バーニア基部・バーニア(画像左下)、赤(画像右下) 頭部ツインアパーツはスーパーファインシルバー→クリアーグリーン+蛍光グリーン少量で塗装します。 |
ブルー1 | ブルー2 | フレーム色1 ※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 |
フレーム色2 ※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。 |
胸部・腕部・脚部にはカラー替えによりマスキングが必要な箇所がでてきます。 | マスキングテープを剥がし、塗料がはみ出た箇所等はリタッチしておきましょう。 |
ビーム・ライフルは2色で塗り分けていきます。まずビーム・ライフル1を塗りマスキングをしておきます。 | 次にビーム・ライフル2で塗装します。塗り分けることで、単色よりも見栄えがするのでオススメのポイントです。 同じようにメガ・ビーム・ランチャー砲身も2色で塗りわけました。 |
全体の塗装は終わった状態で一度組んでバランスを確認しましょう。バランスを考慮し、マスク部の口部分に赤を追加、足首の配色も変更することにします。 |
再塗装した状態です。全体のバランスも良くなりました。 |
【使用カラー】GSIクレオス Mr.カラーを使用 | |||
本体色1 | クールホワイト90%+モウリーグリーン5%+インディブルー5% | 本体色白 | 本体色1 85%+クールホワイト15% |
白 | クールホワイト95%+ニュートラルグレー5% | 黄色 | 黄橙色80%+MSイエロー20% |
バーニア・基部 | スーパーファインシルバー・スーパーアイアン | 赤 | ハーマンレッド90%+クールホワイト10% |
ブルー1 | インディブルー80%+MSブルーZ系15%+デイトナグリーン5% | ブルー2 | ブルー1 90%+MSパープル10% |
フレーム色1(※) | ニュートラルグレー85%+MSグレージオン系15% | フレーム色2(※) | フレーム色1 90%+クールホワイト10% |
ビーム・ライフル1 | ニュートラルグレー80%+クールホワイト20% | ビーム・ライフル2 | ニュートラルグレー85%+ジャーマングレー15% |
メガ・ビーム・ランチャー1 | ミッドナイトブルー90%+クールホワイト10% | メガ・ビーム・ランチャー2 | ミッドナイトブルー80%+クールホワイト20% |
※ラッカー系塗料はABS樹脂が割れる場合がありますので注意してください。
次に墨入れをしていきましょう。ブラック+グレーのエナメル塗料で墨入れをしていきます。エナメル塗料はパーツ接合部に浸透すると割れが生じることがあるので、分解した状態で墨入れしていくとよいでしょう。 | 次にデカールを貼っていきます。今回はMGユニコーンガンダム用とMGジ・O用を使用し、グレー・赤・ホワイトのマーキングを貼ってみました。デカールは全体のバランスを見ながら貼っていくとよいでしょう。 |
デカールを貼り終えた後、カメラ部をマスキングしてつや消しトップコートを吹いていきます。トップコート終了後、胸部クリアーパーツを付け、頭部バルカンをメッキシルバーで筆塗り塗装しました。以上で作業完了です! |
いよいよオリジナルアレンジのリゼルが完成
本体のみの状態です。リ・ガズィ・ゼータプラスのパーツをミキシングすることで、大きく印象が変わりました。 | ||
武装はメガ・ビーム・ランチャー、ビーム・ライフル、シールド、ビーム・サーベルを製作しました。 |
ビーム・ライフル、シールドを装備。豊富な武装で劇中の様々なシチュエーションを再現できるのもこのキットの魅力です。 | ||
メガ・ビーム・ランチャーを装備。 |
メガ・ビーム・ランチャーをバックパックにマウントしたフル装備状態です。 | ビーム・サーベルを装備。 |
アクションベースを使用し、空間戦闘をイメージした様々なポーズもとることができます。※アクションベース1 クリアは別売りです。 | ||
製作後記
今回はMGリゼル隊長機をベースにリ・ガズィ・ゼータプラス等のパーツをミキシングして、オリジナルアレンジの製作をしていきました。 ミキシングやカラー変更で、リ・ガズィカスタムをイメージしたオリジナリティある作品が完成しました。
ガンプラの中には同系機やバリエーション機など多数のキットが出ています。 ※ABS樹脂への塗装は、破損する恐れがありますので、ご注意ください。 ▼この作例には以下のキットを使用しています
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